もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

2010-01-01から1年間の記事一覧

燠 火

街路樹のハナミヅキの紅葉を先頭に 欅 公孫樹 櫻 も色づきはじめ 街の秋も深まっています 昨日は きょきょ というツグミの声を聞きました 怒涛のごとき十月が過ぎ霜月も半ば、、 慌しさの中 音楽を聴いたり植物にふれたりしながらこころもちを鎮め また暮ら…

黙 示

彼岸花 が 彼岸に遅れて咲き 金木犀 も 今がさかり ようやく秋らしくなり 山からは紅葉の便りも 毎年節電アナウンスで デンコちゃんなる女の子が 「ご協力を」 と要請したCMも さすがにこの夏は ありませんでした 原子力発電は、フル稼働で電力供給してい…

蝶 番

Breathe, breathe in the air don't be afraid to care leave but don't leave me look around, choose your own ground、、、 BREATH IN THE AIR 『THE DARK SIDE OF THE MOON』 PINK FLOYD 英単語のひとつでも多く覚えるのが得策である状態なのに ネットと…

愁 眉

かれのクールエイドときたら いわば理想的な濃度の影であるにすぎなかった。 かれがつくるクールエイドリアリテイはかれひとりのものだった。 それは黙示の世界であった。 「クールエイド中毒者(ワイノ)」『アメリカの鱒釣り』 より リチャード・ブローデ…

鱗 翅

鱗文様 が 苦手 という方によく出会います。 鱗粉 も 苦手 という方も たしかに 飛ぶたびに粉を撒き散らす蝶や蛾は、アレルギーを持つ方には天敵でしょう、、、 私も、翅に鱗粉たっぷりの蝶・蛾を手にするのには勇気が要ります。 しかし 蝶のなかには、この…

そらいろの透かし翅 渡りの蝶アサギマダラ

. アサギマダラ:Parantica sita タテハチョウ科アサギマダラ属 前翅長43~65mm 食草:キジョラン・サクララン・ツルモウリンカ 気温が12度を超すと蝶たちの季節がやってくる。 子どもの頃にナミアゲハの変態の様子を観察しながら、 何故にあのイモムシが蛹に…

湖 畔

アントニー・レーモンド設計による イタリア大使館別荘記念公園 http://nikkotoday.com/news/... (←蝶の師匠のHPより) 自然観察会も含め 度々訪れている場所 ノリウツギ・イワガラミ・カンボクの花が咲いて この日も キバシリ や ゴジュウカラ が つつつ …

瀑 布

日光瀧廻りハイキング は、なかなか良いかもしれません。 華厳の瀧・湯瀧・龍頭の瀧・霧降の瀧・裏見の瀧・寂光の瀧 丁字の瀧・玉簾の瀧・マックラ瀧 こんなに日光に通っているにもかかわらず 一番有名な 華厳の瀧 には降りたことのない息子 もちろん 私はち…

牧 場

益子から移動して山へ 宇都宮で高速乗り口を誤って通り越し、杉並木の美しい例幣使街道へ 日光市内から右に折れ 霧降高原から六方沢橋を経て牧場でアイスクリーム 体力があった数年前には、日帰りトレッキングで、丸山・赤薙山へ ガレ場もぐいぐい、、 霧降…

里 山

猛暑は続くよ何処までも 蝉の大合唱は朝から聞こえておりますが ゆうまぐれ エンマコオロギ が ころころ と鳴き出しました。 盆の入りまで仕事があり 翌日が息子たちのコンクール その翌朝からの外出であったことと 度々足を運んでいる場所であるため お天気…

糟 糠

いないいない バアさん 爺さん AERA キャッチがまた飛ばしております 年金着服問題で犯罪浮上もあるでしょう 不明期間が50年以上ともなると、支給の無いケースもあるでしょうし 身元不明の遺骨安置問題のドキュメント映像を見る度 この問題は、今に始まっ…

夏 澄

朝から聞きなれない蝉の声に耳そばだてれば しゅわしゅわしゅわしゅわ、、、 クマゼミです。 伊豆半島以西に生息していたはずの蝉が、もう何年も前から東京でも聞こえるようになり 無論、 ニイニイゼミ・ミンミンゼミ・アブラゼミ ほどの数ではありませんが …

市 井

逃避 と 超越 って どう違うの? 二十歳そこそこの学生時代、 炎天の横断歩道を横切る刹那に交わした言葉を ふと 想い起こす時間 それは 神の介在の問題 であると思うよ 当時は当時の、わたしの狭量なこころもちの問題にて 瑣末な現実の拘りから放たれる事を…

雪 辱

ノウゼンカズラが咲き出す頃は 高校野球 と コンクール の季節です。 雪辱 このことば なんだかあだ討ちのような匂いがして あまり好きではありません、、。 勝負の世界は、すっきりきっぱり今現在の実力がもの申すのであり ましてや爽やかであるべき高校野…

李賀歌詩編 1 東洋文庫645

蘇小小の歌 原田憲雄 訳注 平凡社 中国唐代の詩人 李賀(791-817) 字は長吉 河南の人 27歳で夭折 「ナクヒトハイイナ と覚えましょう。」 天才絶 は 李 白 人才絶 は 白居易 鬼才絶 は 李 賀 「鬼」 とは中国語で死者、亡霊を意味し、 鬼才とは超自然の事物…

時 澱

すこしも地を冷まさぬ驟雨に蒸しあげられ ひとり 平日白昼の高速に 乗れば 一瞬 視界に映る車が 一台も無くなる時空の狭間に滑り込む この ゆるい曲線の暗がり は 何処へ連なる 次ぎの瞬間 小癪なBMが左から右車線に急発進で追い抜いてゆき 我にかえって 再…

靑 琴

. ギュスターヴ・モロー『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』 いちまいの ゆふすげ原を しずめゐる 神 そのくらき憩いを われに 岸田典子歌集 『青 琴』 より * * * * * * 靑 琴 醉 眼 涙 泓 泓 李賀 「 秦王飲酒 」より * * * * * * ふと 李賀歌詩編 を…

羈 旅

これは私が少女時代に読んでこころ痛み、息子の小学校の本読み活動でも取り上げたお話 『百枚のきもの』エリノア・エスティーズ著:石井 桃子 (翻訳)現在『百枚のドレス』と改訂 欧米に根強く残るポーランド人への社会的差別を根底に、移民の子であるワンダ…

檜 扇

早 朝 蔦 や ギボウシ の わくらば の世話をしながら めったにしない玄関廻り繋がり 共用通路のあたりまで掃き掃除をしていると 間遠に カッコウ の声 しばし一服 オナガに托卵でもたくらんで 追いかけられぬように、、 ------------ 土曜日は、ルーシー・リ…

麦 秋

五月も終わり 杜鵑の声はいまだ聞こえず スイガズラ・ハコネウツギ・エゴノキ Hydrangea ヒドラの潜み の 紫陽花 も 顔をもたげはじめ 李朝徳利 に バイカウツギ を投げ入れました。 * * * いつぞやの朝まだきは 早起きの得か 亀山郁夫さんが 母校高校の図書…

Gabriel Faure REQUIEM op.48

としはもゆかぬ 少年の ソプラノ Pie Jesu https://www.youtube.com/watch?... この祈りの前で 言葉はない 「あらゆる藝術は音楽の状態に憧れる」と謂った フォーレより 6歳年長の ウォルタア・ペイタア は はたして是を聴いただろうか Kyrie eleison. Chris…

異 郷

五月雨の昼下り 市民による企画・運営・演奏という フォーレ レクイエム を聴きました。 6歳から80歳の方が参加しているとのこと みなさま たぶん、全くの素人ではなく、音大出身の方や相応の経験の方々なのでしょう、、 イタリアから指揮者を招聘し、ソ…

緑 蔭

. 薔薇の少女よ 飛び降りてこよ 薔薇の少女よ 縄跳びをせむ 中井 英夫 早咲き は、既に終わりましたが わが家のちいさなベランダガーデンの ER薔薇 が 今を盛りと咲いています。 いつぞやの5月のガーデンパーティーでは さながら 「美酒をすこし 海に流し…

炯 眼

日本国憲法(抄) (昭和21年11月3日) 第七條 天皇は、内閣の助言と承認により 国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。 七 栄典を授与すること。 第十四條 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。 ------------------ 春秋で…

舟 歌

. Barcarolle Op. 60 Krystian Zimerman 今年はショパン生誕200年 ピアノにはご縁のない方でも街中に溢れるさまざまなショパンメロディは はたまた たくさんのビートルズ楽曲のアレンジにも似て 受け入れ易く 耳馴染みよい旋律が多くある所以 と、思いま…

進 捗

旅の途中のアオジなのか 新緑のゆれる欅に 高原で聞くような澄んだ囀りが響きます 注意深く耳を澄ませると 南からやってくる旅鳥たちの囁きを都内でも聞くことができます ことりのさえずりHP 鳥の師匠松田道生さんのblogをみると 六義園でオオルリやアカハラ…

腐 心

ふたたび 息子のおべんとが始まり2週間目 おべんと作りも6年目に突入して、小鍋洗いの多い朝も、もう少しの辛抱です、、 先週末は、年度始めの保護者会&PTA役員決めでした。 全体会を見まわすと、相変わらずお父様方の出席率が高く 年度始めにしては、人…

燕 尾

. つばくらめ さみどりの風を はこびけり 時折 エレベーターでご一緒したり 集合住宅の郵便受けのあるホールで何度か挨拶を交わすうちに、数年前から親しくなったKさん・Nさんは共に年長のお姉さま方 殊にKさんは、母ほどの年齢の未亡人で 一昨年、ご主人…

ガブリエーレ・ダンヌンツィオの館

Il Vittoriale degli Italiani この館の元の持ち主はハイデルベルグ大学イタリアルネッサンス専門:ヘンリー・トード 彼の妻はフランツ・リストの娘:コジマ・リストのさらなる娘のダニエラ・フォン・ビューローで、ワーグナーの2番目の妻でもあったという…

芽 吹

慌しくも 卯月 今年は鶯のぐぜりもまだ聞いていないのですが ツグミも姿を消して、夏鳥が南からやって来る季節になりました。 遅く植えたアネモネが たくさん芽吹きはじめ、にょろにょろのような葉っぱばかりが繁茂してなかなか蕾が見えてきません。気長に花…