もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

2004-01-01から1年間の記事一覧

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* ※ * * ※ * 夕刻まで雪 .

障子張り

. 手拭いをあねさん被りにし 白い割ぽう着に襷がけで 明治生まれの祖母は師走もつごもりとなると 恒例の障子張りをしていた。 濡れ縁に 外した障子戸を立て掛け 如雨露でくまなく水をかけ 古い障子紙を浸す いい塩梅に古糊の溶けた頃合をみて 四隅から静かに…

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. 季刊銀花 立ち読み .

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. 私立S中学入試問題 社会 「…このころ西洋諸国では万国博覧会という大イベントが流行していました。ロンドン・パリなど大都市で開催され、このうち人類学館では信じられないような展示が行われます。そこに自分の植民地から連れてきた人々を生きたまま数ヶ…

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初霜のよう 寒風沁みる師走つごもり ツグミの聲がする 山となった積読本をなんとかせねば .

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渋滞覚悟 車検の終わったぽんこつシトロエンを転がして都心まで。 神保町:さぼうるでいつものいちごジュースとツナトーストサンド。東京堂で書肆山田の棚を観、田村書店・かんたんむは時間無く素通り。 銀座:山名文夫展 小村雪岱デザインの1921年版『香水…

『芳 惠』 藤島武二

. 芳 惠 ほうけい 1926(大正15)年 63.3×51.5cm 油彩カンヴァス 第1回 聖徳太子奉賛会展覧会出品 藤島59歳時の作 この国の西洋画の歴史は、かれこれ100年足らず 黒田清輝や藤島武二が、創設時から東京美術学校西洋画科の指導者であり、官展画壇の中枢に居続け…

アルノルフィニ夫妻の凸面鏡

. 鏡好き かもしれない。 子ども時分には母の三面鏡に頭顔を埋め その冷たい平面の奥に拡がる三次元で好んで遊んだ。 鏡に映る ワタシ の右手は 鏡の中の ワタシ の左手 しかも鏡の ワタシ は ワタシ に非ず 『パルミジャニーノの凸面自画像』よろしく こん…

横尾龍彦作品集 深夜叢書

エクリチュール叢書3 シュタイナーに傾倒する横尾氏の現在の作は 形を超えた抽象に赴いた。 …眞珠母の夢… ミキモトギャラリーで個展をされていた頃 神話等をテーマとして 眞珠を多くモチーフにしたこの頃の具象作品に魅かれる。 相澤啓三・春日井建・出口裕…

闇のよぶ声 トラツグミの蠱惑

冬には都心の公園の疎林でも見かけることのできる まあるい目が愛らしい ツグミ科の野鳥 頭や尾を振る トラダンス をしながら林床のミミズや小動物を探す。 この鳥が春も終わりに近づくと山間部へ移動し なんとも不可思議な囀りを聞かせてくれる。 この声を…

葛原妙子歌集

1974 三一書房 装幀:杉本潤二 扉絵:三岸節子 数年前に古書店で購入 天井の低く暗い開架式書庫を歩きながら 『飛行』 『原牛』 『葡萄木立』 『朱霊』… 河盛好蔵寄贈と押印された葛原妙子の歌集を図書館で見つけたのはいつの日だったか ぱらぱらと繰るうち…

Gabriel Faure REQUIEM op.48

しつこく もう一枚の フォーレ レクイエム F・ワッツ『希望』をジャケットに配した いわゆる コルボの名盤 クラシック100撰 レクイエム 1枚目にはおすすめ。 ¥1.050- で購入できるフォーレの時間は安い。 他の指揮者、演奏家、合唱団等と比べて聴くのも楽し…

日夏耿之介 詩集

日夏耿之介全集 第一巻 河出書房新社1973 装画:長谷川潔 装本:杉浦康平・辻修平 * 轉身の頌 * 黒衣聖母 * 黄眠帖 * 咒 文 * 拾遺篇 日夏耿之介(1890~1971) 芥川龍之介・萩原朔太郎らと親交。堀口大学・佐藤春夫・西条八十・画家の長谷川潔・石井柏亭・永…

復刻版 ジュルナール律 冬花社

1964年12月創刊(深作光貞編・7冊) この短歌小誌の存在は、国文社『村木道彦歌集』にて知っていた。昨年池袋リブロ 詩の専門書店「ぽえむ ぱろうる」にて復刻版(7冊+別冊)を見つける。 「ジュルナール律はこの歪められた歌壇に反発し、闘う者の砦です。また…