もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

破 顔

神無月の終わり ゆき過ぎる嵐の晩 風に弄られるだろう丈高い薔薇の蕾を斬り落とし 部屋に活ければ 堅くとぢられたように見えたそれは 翌朝の光を得 芳香とともにゆるやかにほころびはじめた。 * なにやらあわただしく過ぎたこの10月 月初めには 軽い脳梗塞で…

馨 苑

今年の神代植物公園の皐月薔薇はガーデニングショウのために見逃したので、、 というのは少々言い訳じみてしまうか、、、、正直、D・オースチンのイングリッシュローズの数々、新しいのに古風な風情を持ち合わせるそのやわらかな花付きや色・形の変容、香り…

愁 曲

気持ちよく晴れた秋日の土曜日 昼下がり ご案内をいただいていた吉田稔美さんの朗読会とジョングルール・ボン・ミュジシャンの演奏があるというので、お散歩がてら雑司が谷旧宣教師館へ 古楽器の郷愁の音色に魅せられた因を想いかえせば ずいぶん前に聞いた…

Powell Flutes Japan

. 人の息が吹き込まれて初めて音を奏でる管楽器 殊に フルートの起源ともいわれるパンフルートは 神話によれば 束ねられた葦を吹き渡る風であったとか、、、 アンデスの縦笛ケーナも 葦や人骨で作られたといいますから 気を動かす という意味で 笛が古くから…

蒼 穹

果ての無い青空に向かって走り廻って遊んだのは子どもの頃 やはりその魅力は蠱惑的な青の魔力ともいえるもので なにものをも吸引するという白鳥座X-1に通ずるものか 百舌鳥の高鳴き ジョウビタキの空耳 * 朝夕はめっきり涼しくなったといっても 昼の陽光…

寒 露

窓を開けると金木犀の馨りが漂ってくる 葡萄もまもなく終わり しゃきしゃき林檎の季節の到来 * さいたま市に14日にオープンするという鉄道博物館のプレゼン番組を2つほど見た。駅名も鉄道博物館駅に改称するというから力が入っている。 入場はSuica利用で…

玲 瓏

月の輝くさまをも 玲瓏 とよぶだろうと常々想っている 月への陽光の照り映えが 翳となった地上から見える光、、、 秋の夜半のそんな窓辺に ぼうやりと一冊の本の頁を捲る独りの時間はまた格別でもある 『玲瓏』という歌誌は創刊当初しか知らないが マットな…