もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

半 夏

ついでがあって、損保ジャパンビルで植物画を観る。 図鑑の挿絵ではないボタニカルアートという領域がしっかりと根付いた感。 アーティストによって空間表現の差異が甚だしいことからも個性が窺えた。 お世話になったことのある故佐藤廣喜氏の作品もあった。…

水 妖

新日曜美術館 今日は、甲斐庄楠音 http://members.at.infoseek.co.jp/... 生い立ちは、初めて知った。 昔、肉筆浮世絵絡みの派生で、画集か何かを見た折に 山口素絢の美人画に登場する女性のかんばせに似ていると想ったことがある。 しかし、やはりこの人の…

連 祷

靴磨き 包丁磨ぎ 網戸・カーテン洗い 窓拭き 水廻りの洗浄・消毒 レンジ廻りの掃除 電燈の傘の埃取り 冬物の整理 書棚の整理はなかなかできない、、、 .

夏 至

ケンタウルスの夜ではないよ。 北欧では白夜のはずだ。 今夜は聖ヨハネ草を飾って眠ろう。 Hypericum perforatumとは 俗に〈聖ヨハネ草〉と呼ばれるものだそうです。 夏至の日には戸口にこの花の束を懸ける風習ができ、 邪霊に関連した発想からか、雷、火事…

孵 化

久しぶりの三宝寺池 いつものように池廻りをしていると子どもたちの歓声が聞こえる。 「蛇だー蛇だー」 木道をこちらへ走ってくる子どもたちの目線を追うと、水面に、頭だけ出しながら静かに蛇行遊泳する波状のゆらぎが見える。なかなか大きい。 アオダイシ…

丸善の傘

ここは日本なので 晴れた日にも傘を持ち歩くおじさんは少ない。 佐野洋子さんの絵本『おじさんのかさ』に出てくるおじさんは、 りっぱな杖のような傘を 出かける時にはいつも持ってゆく。 雨が降っても その傘はささない。 「かさが ぬれるからです」 という…

逡 巡

夏のボーナス商戦なのか、街が賑々しい。 立ち寄る店の物・物・物に欲望がふつふつふつと湧き上がる。 身内の者が逝った折、残された者にとって、不用品が山積みされた記憶は新しい。私もあと20年程の裡には、身辺こざっぱりと必要最小限の持ち物に整理して…

要 領

生来、機械などには弱い性質なのに PCの購入・プロバイダ契約・設定・修理・製品交換・アクセス不具合など 8年前から全て自分でやってきた、、、。 そうして2ヶ月前からヒカリ環境を得たというのに どうしても面倒心が先にたって、設定は放りっぱなし 息…

柄澤 齊 木口木版画集

Hitoshi KARASAWA The Wood-Engraving Prints 阿部出版 1991.4.11 個展の折に 銀座シロタ画廊 で購入 1971-1991 木口木版作品が網羅 初めて作品を間近で観たのは確か77ギャラリー 標本箱のような箱に 美しい蝶翅を持つ いだきあうちいさき男女が納められて…

観 照

ツユクサ・ユキノシタ・アジサイ・ウツギ・ハコネウツギ・スイカヅラ・ホタルブクロ 梅雨が近づいている クリ・マテバシイの花の、鼻をつく匂いは芳しいとは言いがたし。 ◎ブルータス 最新号 全730冊本特集!本ラブ。 http://www.brutusonline.com/brutus/..…

敗 北

空席を見つけるや、お尻から押し込むように座り込むのはハシタナキ中年婦人ばかりと思いきや、そうはあらぬが世の常の話。小錦関よりは随分小ぶりとはいうものの通常の大人の体格の三倍はある、、よく視れば鼻息の荒い若き青年、、、一人分の空席には収まら…

霊 石

数日前 初めて降り立った私鉄の駅の商店街を歩いていると 古書店の店先に『リラダン全集』『齋藤磯雄著作集』がちらり。 おいで と よそびとには聞こえぬ声に導かれ、、店内へ。 かつて見慣れた興味深い人文科学書の数々 買いそびれた本がうずたかく積まれて…