もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

2006-01-01から1年間の記事一覧

鳥 翳

週末から数日 1000キロのロードムービィー(ならばどうだったか、、) 大陸であれば1000キロなど、ちょっとそこまでなのだろう 往路 東名豊田JCを抜けてコンクリートをぶちまけた伊勢湾岸自動車道路~志摩半島 復路 東名阪~名古屋市内~小牧JC~中央道…

希 臘

盆休み最終日の為か 午後のJR上野駅に降りると人の波の流れに押される 科博にレポートの素材探しの息子を置いて 藝大美術館へ向かうも、 只今60分待ち の立て札 諦めて こども図書館へ向かうも またもや稀な平日休館日(3度目) 気温35℃ スコールのようなじ…

揶 揄

17歳 地方都市に棲む姪の話 薀蓄だけでは生きていけない だから私は理系進学コースを選んだ 薀蓄だけで生きている?彼女の母:私の姉と 私への痛烈な批難を込めたか、、、 薀蓄世界が文科系と決め付ける処に可愛さも感じる。 文科系も理科系も 元来学問は、…

秘 匿

. 鏡なるわが神あるいは愛なく この詩集の 最終章に配された長い詩篇に幾度となく音連/訪れるリフレイン 詩集に綴られた魂の記録 と 秘匿なる魂の連鎖のものがたり と その2つ が 眠りに就く脳髄にてゆらぎ重なり みえるものだけにしかみえないもの きこえ…

帰 路

帰省前ということで デパ地下食品街はひとひとひとひと なかなか真っ直ぐに歩けない。 和菓子 虎屋 行列 和菓子 たねや 行列 並ぶのがいやなので空いている処へ 洋菓子屋は何故か空いていた。 帰省土産はやはり和菓子なのでしょうか。

青 瞼

うすくとぢられたちいさなりょうのふくらみには うす緑の静脈がいつも透けて見えていた 1学年 300人は居た女子高の中でも ひときは眼を惹いた切れ長の眼の女の子 奇妙に病的な色白の蝋のような肌に この人にほんとうに血流はあるのだろうか、といぶかしんだ …

忖 度

颱風の影響なのか、西空の上層に紅色の絹雲が見えた。 夕刻、PCを開くと5日の日記にトラックバックが附いていた。 何も考えずに削除ボタンを押してしまったが リンク先は、夏の海辺の太陽の元 お世辞にもセンスがいいとは言えない服装の女の子たちが 健康的…

朱 夏

ようやく夏の日差し 眼鏡男子 愚息が合宿で眼鏡2本を駄目にしてきた。 枕投げなどするな!こども! 必需品だというから仕方なく、壊れたBASELを直そうと眼鏡屋へ。 しかし視力はガタ落ちに落ちて 新調するはめになる。 もう大人骨格だからとアイメトリクス…

嗜 好

仕事関係女性5人でイタリアン酒宴 20代~50代まで 人生いろいろ言いたい放題 機関銃のように喋り捲る経験豊かなおねえさまには、 みなさまたじたじ、、 趣味嗜好の全く違う人たちとの会話は 異業種交流のようである意味では面白い。 こども2人、かつて秋吉…

寓 意

朝 『夜のガスパール』をペラペラ繰りながら思いつく。 あの ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの展覧会にて ところどころに配置されたジャック・カロの風刺に満ちた版画 逆さ吊りの刑に処せられた死体のメリーゴーランドなど 神の光を描くラトゥールとの対比は…

安 寧

西日本は猛暑のようだがこちらは涼しくてここちよい。 今日は倉敷・蟲文庫の美穂さんとご一緒して ゆったりランチ&ギャラリー2件 と ON SUNDAYS ギャラリーは美穂さんのお知り合いの永井宏氏個展 ブック型テーマのカラフルなリトグラフ?中心 明るい色調。…

瀟 瀟

梅雨明けというのに立秋の到来か ゆうぐれの蜩もこころなしか静かに響く 雑踏が往き過ぎる狭い通路を 今日もフリーペーパーは怒涛のようにばら撒かれ 久しぶりに見かける うなだれたおじさんは 『新宿ホームレス生活』の書籍を申し訳なさそうに抱えて立つ。 …

鑿 絆

日和崎尊夫展 を観る 随分昔、目黒区美術館での木口木版画展で観て以来だ 記憶とは曖昧なもの そして塗り替えられるもの もっともっとずっとちいさな版だったと想っていたが KALPA シリーズには意外に大きなものがあった。 黒と白のびらん 亀裂のもたらす光…

輪 舞

山あいの季節外れのスキー場には もはや永久睡眠に入ったようなリフト数機が立ち尽くす 間遠に ホトトギス・カッコウ・ウグイスの声 こんな場所にやって来る人間は誰もいない 携帯だけがかろうじて圏内を示す人間界との絆 しかし 少し奥へゆけばそれも途絶え…

百 貨

金曜夕 最終バーゲンに入ったデパートは賑やかだ 素敵な秋色の洋服が既にたくさん並んでいる。 家電量販店 一眼デジ売り場は 先週のペンタックス 今週のソニー・パナソニックと 新製品の発売ラッシュで おじさまたちが群がっている、、 少ない女性客に店員さ…

溟 濛

梅雨明け間近か? かなりの驟雨が車の窓を叩く。 自然観察散歩師のなかを氏がTV出演されるというので時間を気にしていると、切れない長~いTELが架かってきたり、息子から、学校まで至急フルートを届けて欲しいとメールが入ったり ごちゃごちゃ 見逃す、、す…

逍 遥

出鼻をくじかれたら雨 若冲Ⅳ期 もう3回目なのだなぁ (実際4回足を運んだが、一度は入館時間過ぎで不可) ここは、先日どこぞの女優さんも紹介していたが庭がいい。毎回、庭園の花々を見るのも楽しみになった。 ニイニイゼミは、遠啼きで夏の始まりを告げ…

『 動植綵絵 』 伊藤若冲

8×10 大判退色気味のカラーポジフィルム ここに収められていた二幅ずつの絵画 多くの鶏、、 個人的趣向で鶏が大嫌いな者にとって それは醜悪と憎悪のきわみ ぬばたまに黒耀変化する羽 鱗状肉塊トサカにうづもれた妖しい眼光 するどく鋭角に突き出る鱗状蹴…

胡 乱

午前2時 こどものことや家のこと などという句を何処かで読んだような気がする。 自分のことならいざ知らず、毎日毎日押し寄せてくる他所事と想いたいしがらみの現実が非現実のように感じられるのは、いささか脳味噌がいかれてきた証拠か。なにごとにもあま…

消 費

所要で入間基地近くにゆく テポドン以来、自衛隊航空機が盛んに飛んでいるらしい。 うるさいことがぎりなし。 話をするにも大声を出さねば聞こえない。 異様に早い、音が後から付いてくる小型機も見た。 輸送機も戦闘機も区別がつかない私だが 地域住民の方…

七 夕

しちせき ケンタウルスの夜の河に流れる水のゆくえ 銀沙のつぶは 抽出された透明結晶のつらなり 薄い水の膜のむこうがわに たしかにかんぢられるけはい LUmen Nans RIvum Acque (画像転載:藤井旭氏HPアストロ・アーツより)

欠 鉄

数年ぶりの検診 バリウム嫌い(いまだ呑んだことアリマセン) 婦人科検診嫌い(好きな人はいないはず) 「臓器が大きいですね」 「すい臓が大きいと20代で言われたことがありました」 「HGB 異常です。通常成人の半分です。ふらふらしませんか?」 「いつも…

水 蜜

ランタナ・ブッドレアの花が咲き出した 夏の蝶の季節のはじまり。 師匠は、今年もゼフィルスに憑かれているご様子 http://nikkotoday.com/index.html 私は、蛍もゼフィルスも見たことがない。 ゆうぐれのハンノキの木蔭でも狙ってみようか、、。 桜桃忌 禅林…

寂 漠

祥さんご紹介の高島野十郎展にゆく。 http://mitaka.jpn.org/calender/... ちいさな展覧会かと思っていたら、なかなかどうして ひとつひとつ興味深いモチーフに魅入り、気づかぬ内に1時間以上経っていた。 はじめの部屋の自画像は、確かに岸田劉生の人物像を…

風 韻

息子の笛の調整にP・フルート・Jに行く。 久しぶりにお会いするYさんは、相変わらずにこやかに応対 せっかく来たのだからと、ベンツが買えるほどの名器をガラスケースから出してくださり「吹いてみて」と気さくに仰る、、(疵をつけたらどうするの)。 フル…

半 夏

ついでがあって、損保ジャパンビルで植物画を観る。 図鑑の挿絵ではないボタニカルアートという領域がしっかりと根付いた感。 アーティストによって空間表現の差異が甚だしいことからも個性が窺えた。 お世話になったことのある故佐藤廣喜氏の作品もあった。…

水 妖

新日曜美術館 今日は、甲斐庄楠音 http://members.at.infoseek.co.jp/... 生い立ちは、初めて知った。 昔、肉筆浮世絵絡みの派生で、画集か何かを見た折に 山口素絢の美人画に登場する女性のかんばせに似ていると想ったことがある。 しかし、やはりこの人の…

連 祷

靴磨き 包丁磨ぎ 網戸・カーテン洗い 窓拭き 水廻りの洗浄・消毒 レンジ廻りの掃除 電燈の傘の埃取り 冬物の整理 書棚の整理はなかなかできない、、、 .

夏 至

ケンタウルスの夜ではないよ。 北欧では白夜のはずだ。 今夜は聖ヨハネ草を飾って眠ろう。 Hypericum perforatumとは 俗に〈聖ヨハネ草〉と呼ばれるものだそうです。 夏至の日には戸口にこの花の束を懸ける風習ができ、 邪霊に関連した発想からか、雷、火事…

孵 化

久しぶりの三宝寺池 いつものように池廻りをしていると子どもたちの歓声が聞こえる。 「蛇だー蛇だー」 木道をこちらへ走ってくる子どもたちの目線を追うと、水面に、頭だけ出しながら静かに蛇行遊泳する波状のゆらぎが見える。なかなか大きい。 アオダイシ…