冤 罪
番組のはじめから終わりまで一貫して拘り使用された
敗 戦 という ことば の 重さ
を
再びあらためて感じるとともに
確実に 終戦 では なかった 今に続く現実を知り
熱いものがこみあげてくるのをぬぐえなかった
新宿歌舞伎町の映画館で単館上映された『海と毒薬』を観たのは何年前のことだろう
妙になまなましいモノクロフィルムが映ずる手術シーンに豚の臓器が使われていることは新聞評でも話題になっていたと記憶する。
あの1度きりの記憶を 昨夜の映像が彷彿とさせた
手術室の床タイルに血液の滲みが幾重にも流れゆくシーン、、
時間の経過とともに 自らにも課せられた
日本人への罪と罰の意識に囚われるようになった という監督の言葉が響いた
ふと 夏に 父と話した昭和史の闇の話が浮かんだ
当時 誰も
下山総裁が自殺したなどとは思ってなんかいなかったよ