玲 瓏
月の輝くさまをも 玲瓏 とよぶだろうと常々想っている
月への陽光の照り映えが 翳となった地上から見える光、、、
秋の夜半のそんな窓辺に
ぼうやりと一冊の本の頁を捲る独りの時間はまた格別でもある
『玲瓏』という歌誌は創刊当初しか知らないが
マットな手触りの感じのいい雑誌だったと記憶
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雨の日曜日からの連鎖で浮かんだ歌集を 思いつくまま書棚から引き出せば
岸田典子・山中智恵子・葛原妙子と女流歌人が繋がり
さんた、ま、りぁ、りぁ、りぁ は 葛原妙子 の歌
再び 黒衣聖母 黒聖母へと戻って
とどのつまりにここに辿り着いてしまうのは
めぐる因果は糸車~ と歌にもあったろうか
円環運動は続く、、、、
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ミャンマー(軍事政権以降はビルマとは言わないのだなぁ)の僧侶たちが兵士に殴打される姿はなんとも痛々しい
黄橙色の袈裟からは 映画の記憶も新しい竹山道雄『ビルマの竪琴』の水島を想う
検索するとドイツ文学の人なのか ハイジの訳もあって驚いた。