もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

含 羞

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  ひばりのす

  みつけた

  まだ たれも知らない

  あそこだ

  水車小屋のわき

  しんりょうしょの赤い屋根のみえる

  あのむぎばたけだ

  小さいたまごが

  五つならんでる

  まだ たれにもいわない   木下夕爾 ひばりのす 『 児童詩集 』 より

今夜は 仲秋 

空には 雲が垂れ 臨むのは難しいようですが

白磁の壺に 草叢で抜いたエノコログサを挿し 見えない月を愛でるのも一興かと、、

さて 冒頭は 数年前に関西キー局で放映されて再び光があてられたという 木下夕爾 の 詩 

松浦弥太郎さんのこの雑誌を捲りながら目に留まり

検索をかけると こんなところに往き着きました

ほうほう 老いてもひょうきんな落語口調で仏蘭西文学を語っていたあの河盛センセイが

<「心に屈託することがあると」取り出す というように> とありますから 更に興味深い

「 雄心 」 を声高に主張しないのが 「 含羞 」 とは…

これは あのジョバンニ君の カンパネルラと眼を合わせながらも挙手しない ことばを飲み込んだこころもちに通じ

また 涙を湛えながらも 号泣に耐える少年のかんばせ やら

『Jugendgedenken』(ヘルマン・ヘッセ 『少年の日の思い出』 クジャクヤママユの話) をも連想させて

とうに 失われたこころもち が黄泉がえる、、 もの想う秋のはじまり です。

追 記 

春のチケット発売より

ヒリヤード・アンサンブルのコンサートはチケット完売しておりますが

どうして、広島市エリザベト音楽大学武蔵野市の2箇所でしか公演されないのか疑問

しかも、三鷹武蔵野市民文化会館)は小ホールの公演で オークションにも全くチケットが出ておりません、、、

場所も近いだけに 諦めきれずにおりますが NHKTV収録の表示が出ましたので 

放映を愉しみに待つしかないでしょうか、、、(泣)。

画像 は 昨夕の月

https://www.youtube.com/watch?...

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含 羞の画像

鰯 雲

八月は 

父の初盆を済ませ 

久しぶりの海水浴へ行き

何かと気忙しく 

日記のアップも後回しで 既に九月となりました

 

気の早い秋は 

百貨店のウィンドウを秋色に染め

青物野菜の高騰や 秋の実りに どう影響するのか?

今日は久しぶりに晴れて 富士山もスッキリ見えます 

3年前期を2回履修した息子は なんとか不足単位は取得できたようですが

ゼミだか何だか 来年に向けて後期も行きたいと言い

チョロQが また一台買える学費を今年度も納入すべく

今月はその納入月です

大学時代の友人Mちゃんが 「 そんなん可愛いもんよ 」 と慰めてくれました

彼女の息子さんは2浪して私大医学部ですから これはまた桁違い

薬学部に通う娘さんもいて 子どもたちへの仕送りのために彼女はパートに励んでいます

「 みんな出世払いよ~ 」 と朗らかに笑い飛ばし

かつての学生時代にはいつも難しい顔をして ある時にはリストカットで暫く休校 あのMちゃんとは別人の

身も心も ほんとに逞しい肝っ玉母さんになりました

また一昨日は 年上の友人が 乳癌告知を受けたとの報せで

殊更に心配性の彼女のこと 電話の声が沈んでいたので気がかりです 

なんとか気持ちだけでも前向きに 病に臨んで欲しいと伝えましたが

検査通院が続いているらしく落ち着かない様子

今のわたしにできることを考えながら

彼女の心身の回復を祈りつつ 静かに様子を見守りたいと思います。 

鰯 雲の画像

鰯 雲の画像

鰯 雲の画像

浮 塵

梅雨明け後の朱夏の週末

父の初盆の合同法要が寺であるというので出席

最近は、暑さゆえか?

盆に 絽の袈裟を着た坊さんが各家を廻る風習は割愛されているらしく

この日は八月十三日に初盆を迎える檀家が 二日に分かれての法要の初日で

十八の家族が本堂で会し、小一時間ほどの読経と焼香

広く新しい本堂にエアコンが効いて、わたしの両サイドでは船漕ぐ人も

表に出れば、37℃の熱射 墓石も炒られ 打ち水すれば じゅじゅ~ 

さてさて 表題は ウンカ(浮塵子)なんですが

今年は、例年になく虫が多いような気がします

実家の盆栽台の朽ち木には、アシナガバチが巣を作り

共同住宅のわがやでも、5月頃から鉢に巣を作ったアリンコがベランダ大行列で、切り花にした花瓶の薔薇にもその列は伸び

やむなくアリ専用薬剤を使用したところ、パタリと消えて…この薬効の恐ろしさに 二度は使っていません:汗

アリが収まれば、今度は カメムシ

網戸や植物の葉に、お行儀良く整列した卵を産み付けるのは経験上知ってはいますが

今年は、6月頃から洗濯物にも付着して 気づかずに取り込んでしまい たたむ段になって大騒ぎ 

シーツ・タオルケット・下着・足ふきマット・カーテン と、

網戸には、このところ 毎朝 新しい卵を発見します

先日は、薔薇の葉に、孵化したカメムシがこれまたお行儀良く うじゃじゃと並んで

暑い日でしたが、さすがのわたしも 身の毛もよだち 冷えました

で、ちょいとぐぐるとこんな記事が

やってくるカメムシは、チャバネアオカメムシですから、近県で被害がでているのも理解できます

わがやの対策は、今のところ 取って放つ 取って捨てる で

たいへん原始的ではありますが、 画像中 の手作り容器が大活躍しています

これは、円錐ペットボトルの上部を切り取り さかさまに漏斗状にして虫を下部に誘導する

面白いほどス~ッと、簡単に手を汚さず成虫のカメムシが取れる、捕虫網ならぬ捕虫器

臭い液も出させませんよ

もう10年以上前に、鳥の観察会の案内人さんから教えていただいたものですが

夏休みの工作がてら、一家にひとつ 作って無駄ではありません たぶん、、。

画像上下 ヒバ盆栽は、実家より貰いうけ

浮 塵の画像

浮 塵の画像

浮 塵の画像

驟 雨

先日の三鷹・調布の一部地域の雹騒ぎの折は

こちらからも 不気味に漂う南西の真っ黒な雲が見えて

まさかあんなことになっているとは と 後ほど仰天した次第

梅雨明けが待ち遠しいこの頃 明ける前には またの豪雨もありやなしや

東京の田舎者は

生来の出不精に加え肩腰痛で あまり都心部には出向かなくなっておりましたが、、

今年は春から  バルテュス展  ジャック・カロ展 と

少し気になる展覧会があり

よっこらしょ と出かけてみると やはり にわかに黒雲現れ ゴロピカ ザザ~っと地面を叩き付ける雨

がしかし 短時間のゲリラ豪雨

茶でも飲みつつ 雨宿りしていればなんとかやり過ごせるものです

さて

上野公園噴水広場、、 噴水は何処へ行ったの?

噴水広場の西洋美術館側には 「上野の森PARK SIDE CAFE」

都美館&動物園側には スタバ上野恩賜公園店が緑の森を背景に 2012年春に開業していたとは、、、

付近に居住していたブルーテントの方々は何処へ?テント村は一掃され 明るくこ奇麗なカフェが出現、、、

この辺りでの食事やお茶と言えば、駅・文化会館・美術館・博物館内 もしくは 上野精養軒や広小路方面まで歩かねばならなかったものが 開放的な広場と緑地を眺めながらひと息つける場所ができたのは ありがたいといえばありがたい

と、言いつつ行列の店内を横目で見て雨が止むまで居たのは都美館のIVORY Restaurant

奥まった場所に在るせいか、ゆったりした店内で静かで心地よくここは穴場かもしれませんよ

バルテュス展は、これまでに見たことのない MITSOU という幼年期のコマ劇画のようなものや

当人は謎多き気難し屋と言われながら 篠山紀信撮影写真や日本人俳優との交流などがあり 意外でした

ジャック・カロは、ルーペ必須 

2006年 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展 以来 積年の興味はそそられるも 

緻密過ぎる技術に相変わらず脱帽  視力の衰えを思い知ったのでした(汗)。

画像上・中 ジャック・カロ  部分

画像下 バルテュス ミツ MITSOUより

 

驟 雨の画像

驟 雨の画像

驟 雨の画像

過 半

http://www3.nhk.or.jp/news/html/...

この話です

国民の過半が容認している と、与党の偉そうな方が答弁してましたが

ほんとですか???

先の衆議院選挙で 自民・公明に投票したそこのあなたにも

これに関しては身に覚えの無い人も居るだろうに

日曜の昼下がり

新宿南口で これに反対して焼身を図った方のニュース

TwitterやWebでカウントが上昇しても 

TVや新聞では スル~されているように思えたのは わたしだけ?

何か規制でもあるのでしょうか?

振り返れば

警察予備隊 の折の経緯も疑問だらけで

中学の社会の先生も言葉を濁し 上手く説明してくれませんでした 

ぼんやりしていると すこうしずつあらぬ方向に 動かされていますよ

消費税10%も来年か、、

消費税だけでない 増税 増税の波も 押し寄せて

さて 過半以外の人間は どう抗おうか。

画像はpinterest より

過 半の画像

風 聞

空木 菖蒲 色づいた紫陽花 が濃さを増した緑に映え

例年より少し早い関東の梅雨入ながら 

北海道は異例の暑さといいますからやはり異常気象でしょうか?

うちのクサガメは、昨年より少なめの1回目7個産卵 (昨年は、計3回で二十数個産卵)

鉢の大きさとバランスの取れなくなった伸長激しいイングリッシュローズ(画像下)は

大風の吹く日が多いせいで ちょっと目を離すとハダニの餌食に

帰省で家を空けた後、、嗚呼 無残やな、、

1m以上切り詰めたのに まだまだやられて格闘中

5月の帰省は

母は寡婦状態にも次第に慣れ

生涯で初めての独り暮らしも生活のリズムができて、少し太った感で 一安心

ご近所の世話焼き寡婦オババに、認知症介護の実体験を聞かされ 脅かされつつ

こころ構えは必要でも 現況ではダイジョブそうなので 在らぬ心配は無用かと

今回は 手つかずだった戸棚整理に着手すると

祖父・祖母 の葬儀関係書類とともに セピアな写真もぞろぞろ出てくる、、

祖父の葬儀は、東京オリンピックの2年ほど前で

寺の集合写真は、祖母も50代後半でとても若く、既に逝った叔父たちもこの時20代30代でしょう

ご婦人方は、揃って着物 40人超の集合写真で、祖父方・祖母方、自分も含め、今、生きてる人間は数人以下

 

父は、入り婿状態だった祖父亡き後の50年間も、祖父方親戚と交流を続け

先般の葬儀には、双方のいとこたちが多数詰めかけ、わたしはおぼろな関係性しか判らずに難儀しました

自分のいとこたちすら、父方・母方 近しい人しか交流は無く ほぼ他人もちらほら

夫のいとこなら更なり 義父方・義母方と わからない人多数

結局、帰省すれば 父の残した親戚筋との交際に未だ右往左往し

 土地を離れず という事は こうしたことでもあるのだなぁ、、と

老母にとっては、今は、これが仕事でもあり 

電話がダメな母にとっては 毎日、お礼状や近況の手紙を書くのが日課になったようです。

 

画像上 今年のロンサールは、よく咲いてくれました5月

画像中 いただいたフチ子ちゃん

画像下 ERゴールデンセレブレーション2014 2mを越したシュラブに成長

風 聞の画像

風 聞の画像

風 聞の画像

繁 茂

若葉の季節も過ぎ

緑濃き五月も後半戦に入りました

今年は GW前からお久しぶりの友人知人から次々に連絡が入り

友人宅に伺ったり、招いたり、会食やら展覧会やら 

お遊びに多忙の日々が続き 胃腸をやられてお粥のお世話になって一段落

その友人のひとりが 直前に行けなくなったと 恒例のバラとガーデニングショーの招待券を持参してくれて

せっかくなので 重い腰をあげ 久しぶりに 行ってきました

今年は、オープンが土曜とあって 先週末は相変わらず凄い人出だったとか

お天気に恵まれた平日を狙いましたが、会場へ向かう電車はご婦人でいっぱい

会場へ入り ドーム球場をすり鉢の内野席からサッと見回しても 女性が8割以上の来場数

意外なのは、中高年ばかりの美術展と違い、ここでは20代と思しき若いおねえさんも一人で来ていたり

ご多聞に漏れず、わたしも中年一人客でしたが コアなファン層は年代を問わずいらっしゃるのですね、、

以前との違いは 俯瞰した会場配置図から

展示スペースが中央よりも円周を囲み、真ん中の帯状に協賛企業と参入ショップが配され 買い物がし易い構図

、、展示ブースをぐるぐる廻れば、迷宮のようで気付かずでしょうが、ガーデン展示が減り、縮小し、ショップ数が増えた感ありあり、、

リーマンショック後の経済状況と、全国的なガーデニングブームで有料無料のバラ園が日本各地に次々オープンし

ガーデニングイヴェントも多種多様化して集客も分散化の傾向にあるのかもしれません

(D・オースチンの無料薔薇園も大阪泉南にオープンしているし、、)

まま そんな事を考えながら 今回 目に留まり魅了された薔薇は

画像中 小山内健氏のいらっしゃる京阪園芸のブース&ショップの  あおい(画像下) & かおりかざり

かおりかざり は、TV趣味の園芸で 涼風真世さんが育てた品種というPRでしたが

TVモニターやPCモニターではなかなかその微妙で繊細な いろあい がお伝え出来ないのが残念無念

かおりかざり の透明感のあるアプリコット色は、イングリッシュローズのパットオースチンにも通ずるものがあるものの似て非なる

優美な繊細さのある色味

日本の気候風土に合った作出の四季咲きで、香りもある

直立で 切り花にも向く フロリパンダで花数が多い

おやおや ERイングリッシュローズ 惨敗の気配です、、

早速 帰宅して作出者サイトを確認すると Rose Farm KEIJI 國枝啓司さんの作出

会場には國枝さんの切り花の出展ブースもあり、なるほど  ひより しずく にも 魅了されました

しっとりとした和名も似つかわしい

この20年は 育て易く花数も多く香りも素晴らしいオースチンのERが世界のガーデナーを驚かせ席巻した様子が

欧米各国のピンタレスト仲間の画像を見ても納得しました

わたしもこのガーデニングショーで雷鳴に打たれ ERを育て始めて7年目の今年、、、

ベランダ鉢栽培のブッシュ品種にもかかわらず、3mを超えたあまりのじゃじゃ馬の暴れぶりに今年ばかりは閉口、、

丈夫なのは大助かりですが、元は高緯度で育種された品種ですから、昨夏の亜熱帯気味の気候では強剪定が必要でした

で、今回は 腰痛も考慮し お持ち帰り無しのつもりで出かけたものの

あおい かおりかざり の新しい風にくらくらし

バロン は、かねてよりの気になる存在  三択で悩みに悩み

結局 肝心な育て易さよりも 香りとうつろう容姿で 病気になり易いと忠告を受けた バロンを選択

来年は 黒星病 うどん粉病 と戦う覚悟です、、、

どうなることやら 。

画像下 葵(あおい) 

青味も感じられるローズレッドの中間色で

この透明感は、こでまでに見たことの無い色味・品種でした 

繁 茂の画像

繁 茂の画像

繁 茂の画像