もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

航 跡

Pilgrim's Progress 「天路歴程」

Matthew Fisher, Keith Reid 

Procol Harum アルバム『A Salty Dog』より

台風に挟まれた今年の 夏至 も過ぎ

この夏は、どんなものになるでしょうか

先日 十代の頃に聴いていた懐かしい楽曲がTVから聞こえてきて

よくよく見ると 高橋幸宏さんが<人生の最後に聴きたい歌>として選んだ10曲目でした

プロコル・ハルムのLPレコード 『A Salty Dog』 は

けして趣味がいいとは言い難い インパクトある顔立ちの水夫が紙ジャケで

ジャケ買いなら絶対にしない一枚(笑)

もとより Procol Harum といえば

69年のEP「青い影」"A Whiter Shade Of Pale" がパブロフ反応されるバンド

当時の私は洋楽のほとんどをNHKFMサウンドストリート以前の帯放送から得て

何方かがこの海猫の鳴声で始まる物語風の楽曲アルバム『A Salty Dog』を絶賛したので

ならば、、と、お小遣いを貯めて購入したのでした

十代で集中して聴いた音の戯れの記憶は

その間のさまざまな記憶を真っ白に消してタイムスリップさせるもの

当時は唄の歌詞など、じっくり顧みるメディアや時間の余裕も無く

慌ただしい学生生活に追われながら、何か鬱屈したものを代替するように音楽に耳傾け

懸命にラジオから流れる目新しい音をカセット録音したものです

ひとつの長大な物語を唄うような編成に

今 あらためて歌詞を顧み 滋味深い一曲となりました。

以下、歌詞対訳はバルカローレさんのHPより

シンプルな物語を書きたくて 私は腰を下ろした

でもそこから結局、歌がひとつ生まれたのだ おそらく

そこから歌が始まるかもしれないと思いながら

言葉を探しているうちに

いくつか考えを用意していたことに気が付いた

初めに私がしたことは

錨になるために体重を量ることだった

導かれるために 恐怖をすべてかき集めたが

そのとき私は自分の妄想をはっきりと見定めた

泥沼にはまるばかりの わが闘争

動き出すうちに 探検に乗り出す気になった

そしていちばん身近な道路に足を踏み入れた

見つからない約束の分岐点

あてどもなくさまよう

故郷からどれだけ離れたか わかったのはそれだけ

旅の途中で 学問の道はあきらめた

代わりに海賊どもの黄金をやっきになって探した

戦いのさなかに 私はかけがえのない人々を傷つけてしまう

隠された真実を明らかにすることなど

もはやできるわけもなかった

シンプルな物語を書きたくて 私は腰を下ろした

でもそこからおそらく、ひとつの歌が生まれた

言葉はすべて 私よりも前に誰かの手によって書かれたもの

私たちはかわりばんこに言葉を伝えて行こう

私たちはかわりばんこに言葉を伝えて行こう

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