春は苦みから スプリングエフェメラルの誘惑
暦は大寒 とはいえ
ゆうぐれ 5時を過ぎてもまだ明るい空に 光の春 を感じるようになりました。
ご近所の庭先では、早咲きの紅梅や蠟梅がほころびはじめ 引き締まるような冷たい空気に芳香を放ち、寒さを和ませています。
地表には、雑草のロゼッタがまだ弱い光を精一杯に受けるべく冬葉を広げ、キンポウゲ科のスプリングエフェメラルの花も 里山に まもなく顔を出すことでしょう。
節分草(セツブンソウ)〜栃木・星野自然村 より画像転載 Shibateranthis pinnatifida Maxim.
食では 春は苦みから などど言います。
既に年末のスーパーで、正月用お祝い膳の青味なのか?いささかお高い菜の花は見かけました。一昨日は、かなりお手頃になった路地もの? ふきのとう・うるい・たらの芽・うど・菜の花 と ずらりと並んでいたので、お酒のあてにぬたを一皿…
メインは、カジキのスティックフライで 揚げもののタルタルソースには、さっぱり系の辛子酢味噌がちょうどいいかな…と。
以前のブログでは、ちゃちゃっとできるお酒のあてをご披露してくださる独身お兄さんが居て参考になりました。箸休めの一品も毎日となるとままならず、季節を感じる一皿を、ククパ以外のブログ 他で、ご指南いただけるとありがたい。
わが家も家族が揃って食事をする時間も少なくなり、家庭内フードロス回避のために、私が残りもの処理係になるわけですが
冷蔵庫をざっと見渡し、冷凍いくらの解凍3日目を消費すべく 前日の残り物で 見栄えで誤魔化す菜の花ちらし寿司の完成。よくよく見れば、いくらのつぶつぶのへこみ具合に3日目が表出しているわけです(汗笑)。
最近、春菊に独特の薫りが減ってきたと感じるのと同じように、今回の菜の花にも苦みが足りない…ほとんど苦みを感じない…これは味覚器官の劣化なのか?たまたま苦みの少ないものに当たったのか? 願わくば、もっと苦みを(笑。
謎は残るものの、この手のものが苦手な人には食べやすく変化しているので、万人向けに品種改良がされているのかもしれません。
料理の上級者は 青魚の処理ができる人 有り合わせの食材でまかないができる人
以前、プロの料理写真家の方から聞いたことがありました。
TV雑誌で活躍する著名な料理家と仕事をするうち、ご飯をご馳走になりながら知った とのこと。特別に食材を買い揃えなくとも、今有る手持ちの食材を組み合わせて美味しいものを手早くちゃちゃっと作る…みなさん流石の魔法の腕の持ち主らしい。
あれとこれがあれば、こうした味になるかも? という経験に伴う感覚もあることでしょう。嗜好は、人それぞれに異なっても、なかなかに創造的な行為といえます。
料理をする行為は、食材選びから始まり、切る・煮る・焼く・揚げる と、手順もあり
調理器具との兼ね合い、そのプロセスの手際の良さなど 脳を鍛える良い作業であると聞きました。死ぬまで生きるその日まで、食う・寝る・出す は、続きますから 上級者には届かなくても、限定された材料での調理…上を目指したいものですね。
認知症予防にも有益な行為だそうですよ。
春になると聴きたい 想い出のアルバム
当初に購入したLPレコードは友人に貸したきり、戻らない…。