恬 淡
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梅雨の終わりは何時になるのか
宵に しらじらと燈る夏椿のほの白い涼やかさ
何年か前から
若手の陶芸家さんの名前を入力してクリックすると必ずや行き当る、
言わずと知れたHP うつわノートさんのエキサイトblog には、
これまで随分お世話になったような気がする
管理人:松本氏の、これぞ というカタチに廻り逢う為の網羅的なギャラリー巡礼の標、記録は
あたかも陶芸作家図鑑のような趣さえ感じられたblog
6月、ある作家さんの名前を入力してまたもや辿り着くと
この4月、なんと川越にギャラリーがオープンしている、、
さっそく折をみて行ってみた
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/...
http://allabout.co.jp/gm/gc/379942/
川越喜多院にほど近い 個人宅と思われる古い屋敷は
表は洋館のつくりだが、中に入ると 庭の見える奥座敷は床の間のある日本間
ごめんください と 靴を脱いでお邪魔して見渡せば
隅々までうつくしく磨かれた床の洋間が左右にあり
落ち着いたしつらえの中に どれも好ましい と思える器たちが配置よく並んでいる
器の趣味はもとより、緑を眺められる和室の縁近くに正座して
しばしくつろいでいると、うたた寝でもしたくなるようなここちよい空間
庭の手入れもいき届き、お手水近くに南天の白い花が咲きこぼれていた、、
かつての古い住人の何方かが、ここでピアノの練習でもしていたとおもわせる洋間の棚には
モランディ風の水差しが数点並べられていて眼を惹いた
、、、そういえば、震災の影響で 豊田市美で予定されていた モランディ展 は中止となった
モランディ作品が一堂に会するチャンスだと思っていたが致し方ない
機が熟せばまたの機会もあることだろう
「埃の被った壜や壺ばかりの主題の限定された作品群に
ほとんど故郷ボローニャを離れなかったといえる特異な生涯
美術史と批評を稀有なかたちで合体させた偉大なアナクロニスト:ロベルト・ロンギが親しい友人のひとり」
という記述に、私は瞠目しつつ、実際、これまでのいくつかの展覧会で招聘された数点を見ただけでは
なかなかその真髄には近づけないこころもちを引きずっていた、、、、
展覧会に合わせて上梓された新刊
平凡社新書『ジュルジョ・モランディ』も埃をかぶらなければいいと案じている