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もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

終わり の はじまり

曇天の朝 近くの欅の梢からモズの高鳴きが秋の深まりを知らせます

柿色のジョウビタキがやって来るのも間もなくでしょう。

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 Hammershøi Montague Street in London British Museum 1906

ユーザーとして13年続けた関心空間が昨日閉鎖されました。

ユーザーがアップしたキーワードを、分類・関連・自由意志(笑)でリンクさせながら情報を派生させて繋げる楽しいシステム。2000年頃まで、ユーザー交流は掲示板しか知らなかった私に、このシステムは斬新な驚きで、2004年mixiの始まりはあっても、拘束のない関心空間の自由な仕様は、いつでも帰れる安心webのホームグラウンドとして在り続けました。

2004年の初登録時、私のごとき普通のおばさんに、以下のキーワードに初コメントを頂いたのはピケティ本で一躍メジャーになった山形浩生さん(データ取り込みが最終更新を拾っているため2007年になっている)

web初対面の人間に、いきなりくだけた話ぶりで、ソログウブの子孫とパリで話をしたことがある…という変な人を直ぐにブックマーク:笑。これを手始めに、おもしろグッズ・映画・小説・音楽など、自分と他ユーザーがアップしてゆく話題の繋がりチェーンが出来あがり、たくさんの人とコメントを交え、時にはオフ会もあったりと楽しい時間を過ごしました。

あえて言うなら、人との繋がりが mixiコミュニティのような趣味人の、深く濃い狭い繋がりではなく、キーワード関連の人を介したぬるくゆるい繋がりであったため、その寛容さが長らくのI'm home.の場所となったのでしょう。

そうは言いつつ、世の中は、リーマンショック東日本大震災政権交代・自民再権…景気も変動して関空母体は経営譲渡を経て今回の閉鎖へ至りました。『ネット墓守』のキーワードを上げたSさんの心配もよそに、移民としてここにやってくることになりました。

 

「うしろ向きに未来にはいってゆく」ポール・ヴァレリー

とは、1999年末の朝日新聞:音楽展望「昨日、今日、明日」吉田秀和翁からの引用ですが、2016年の終わりを向かえた今も同様、 こころに響くことば です。

「時間が無限に前に向かって進むのではなく、前もなければ後ろもなく、進むのは退くのと簡単に区別できない、、(中略)二十世紀は絶えず進歩とか革新とかいう叫びが耳に入っていた世紀だが、その間にも不断に退歩を重ねる局面があった。(中略)

では二十一世紀はどうなるのだろう?新しいものは新しいものとして受け入れ、だからといってそれが古いものよりすぐれたものだときめてかからず、古いものでも新しいものでも良いものは大切にする。これぐらいが、せいぜいの提案だ。」

吉田翁の文章は、白石美雪氏の音楽評を賛じつつ、20世紀の歴史の反省を踏まえ 「新しい・未来・明日の」が、単純に「より優れた・より望ましい」と楽観的にはなれず、古典的実例としてメンデスルスゾーンをあげ、埋もれていたバッハ、ヘンデルの名作を掘り起し、開かれた多くのレパートリーを持って公衆に向かったことを評価して結んでいます。

 

ここに移行して 悲観的に未来に向かう ということとはいくぶん違いますが、特別多くの期待も持たず 日々をていねいに積み重ねてゆく その記録としてこの場所を利用できればいいな と思います。

内容は、人文系に寄ると思いますが、あまり統一性のないものとなることでしょう。

日々のばらばらなものごと を 繋ぎとめながら と 思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

今日の一曲

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