もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

アンリ・トマジ「12のコルシカの歌」Chants populaires de l`ile de corse

の画像画像: E Burne-Jones 宵の明星

Henri Tomasi アンリ・トマジ(1901~1971) 仏の指揮者・作曲家

1952年 事故の為ほぼ聾唖に 最晩年の作 

テレーズ・ファレ=フィズィオ指揮

ガブリエル・フォーレ少女合唱団による

昭和52年度文化庁芸術祭参加作品 (IPG KUX-3066) テイチクから販売

 

 1980年代のはじめ 国立音楽大学のO先生より

 『 糸を紡いでいた時 』 という表題で LPレコードの紹介を戴き

後にテープ録音をお願いして入手

 

    *  *  *  *  *

 

たぶん このLPレコードをお持ちの方でしょう… 

2014年 以下YouTubeにこのアルバムがアップされておりました 

さいわいなるかな!

 

www.youtube.com

 第3曲"セレナーデ・舟歌"

 第4曲"ニニーナ(子守歌)

 第6曲"スパネットゥの哀歌"

  

www.youtube.com

 全 曲

    *  *  *  *  *

 

 全篇を覆う 冥さ は否めないが

少女たちの清冽で細く美しい声にたましひを奪われる。

 

 1:糸を紡いでいた時(悲歌Ⅰ)

 2:コルテの人々(選挙の歌)

 3:目をさませ(セレナーデ=舟歌)

 4:可愛い娘(子守歌)

 5:愚かな羊飼い(風刺の歌)

 6:スパネットゥの哀歌(ロバの弔い歌)

 7:波間の漁夫(漁夫の歌)

 8:静かに 静かに(悲歌Ⅱ)

 9:アンドリ小父さん(ユーモラスなロンド)

 10:クシオーニの山中に(子守歌)

 11:おお マッテウ(悲歌Ⅲ)

 12:定期市の商人(物売りの歌)

 

 

  …幽かな光を頼りに 仄暗い途を 手探りで歩む 

 アリアドネの糸 が 細く長く たなびいている

   暗い森から 風精(ジルフェ) が 怪しき薫香 を 運ぶ

     ある種 の 懐かしさ と 悲哀 が

   異郷 の 神秘の呪文の谺 に 堕ちてゆく… 

 

中世ポリフォニーに近いだろうか

敢えて謂うなら民族声楽合唱「ブルガリアン・ヴォイス」から

力強い土俗性を引き算して

異教の精霊たちの繊細な悲哀を唄っているとでも謂おうか

 

 暗中模索で永年探していたトマジに関する情報を

 この好機を得て 以下のぷ~れん閣下HP にて入手

 閣下の博覧強記に深く感謝いたします!

 ◎知らざれる近代の名匠たち(ぷ~れん閣下HP)

 http://www.geocities.co.jp/MusicHall/...

                  2004年初出記述

 

 いもじな日々 HP 2010/5/23 「12のコルシカの歌」を聴く

 LPジャケット画像が見られます。 

                 2016年8月加筆修正