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もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

薫 風

つつぬけの天のふかみのあさみどり

     われらはひくく ひと恋わたる  村木道彦

一週間ほど前からいち早く咲き始めた今年の薔薇は

昨年の「バラとガーデニングショー」で迷った挙句に購入したバロン・ジロー・ド・ラン 

(Baron Girod de l'Ain HP;ハイブリットパーペチュアル 1897年フランス C;クライミングローズ)

仔鹿園の名を附したその小さな店は 

成長も早く育て易いという群舞(ぐんまい)・群星(ぐんせい)トゲ無し小花のつる薔薇が大人気で

透明感ある淡色花の鈴なりの姿に見惚れていると おや?新苗ながら3つの蕾を着けたバロン(以前から興味を持っていた)が棚の隅に並んでいる

台木から伸びた新枝が弱弱しいものの ほころんだ一輪の強香に魅了され

話しかけられた同年代と思しき親子連れの「うどんこ病との闘いに勝てば 花と香りは素晴らしいですよ」に逡巡するも

では ひとつ挑んでみようじゃないの と 意を決し お持ち帰り…

ひと月経ぬ内 台木に白いもの(うどんこ病)が見え始め それは次第に上に移り 夏が越せるか心配の種になりました

仕方なく数回の液剤散布 秋には古葉の付け根から冬芽が見え

冬至が過ぎ 雛節句が終わると 赤い冬芽からきみどりの新芽が勢いよく伸びて蕾も顔を出してひと安心

ところがこの3月4月は雨が多く またもうどんこ病が蔓延し それは強健なER(イングリッシュローズ)や かおりかざり(和薔薇)まで伝染…

持ち運べる大きさの かおりかざり は隔離して東のベランダに移動、、 これも無事に 昨日 開花となりました

村田晴夫氏の本に出逢い「つる性薔薇は前年に伸びた枝に花芽を着ける」と学習して

ロンサール;Pierre de Ronsardはその対処をしたところ 今年は 手に入れてから最多数の蕾を着けました

が 毎年毎年 伸び放題にするわけにはいきませんから どの枝を残し樹形を整えるかが腕の見せどころとなるわけです

どんなに切り詰めても強健なシュラブ樹形のER(イングリッシュローズ)ゴールデンセレブレーションは 冬に3mから70㎝まで強剪定したのに

土替の効力なのか?シュラブの特徴通り また2m近くまで成長し 蕾を着けた新枝が 春の嵐で数本折れました

地植えで育てられる環境があれば別ですが たとえ地植えであったとしても5年10年と長く育てるのであれば

まずは樹形を知り 成長の特徴を掴むと その後の長い時間の手入れが 花季に効果的に現れ 喜びもひとしおになることでしょう

また 他の植物との兼ね合いやガーデンデザイン みどりのトータルバランスの基本にも繋がります

シュラブのERは 切り花には向かず 切り花には直立に咲く 木立性の樹形 の花を選ぶ事が好ましいのです

つまりERの多くはシュラブの特性があるので 庭植え(地植え)向き

もちろん わが家のように鉢でも容易に育てられますが 支柱やオベリスクの必要性があり 

成長が激しい品種は根詰まりし易いので 2~3年ごとの鉢替えや剪定は必須となります

好みの花を見つけたら、まず樹形を知り、成長の特徴を知り、その特性に沿った愛情を注ぐのが一番なのでしょう

バロンは 正直 手がかかります

が この花の香りとうつろう色姿の魅力に惹かれ 来歴を調べつつ 

交配の親を辿るうちに 日本にもハマナスに似た タカネバラ(タカネイバラ);Rosa nipponensis という固有種があるのを知りました

クレオパトラの時代から香りと花容で人を魅了し 現在まで品種改良と交配が繰り返されている薔薇に魅せられていると

大元となった薔薇に興味が湧き 逞しく野山に生きる野生種や原種にも惹かれ 

自然の中で その姿に出逢いたいと思うこの頃です。

画像はバロン 花弁縁に白い輪郭を持ち強香と移ろう色が特徴

薫 風の画像