もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

旬 菜

節句も過ぎ

ひと雨ごとに 階段を上がるようにやってくる春です

菜の花の青味もお手頃な路地ものが出回り 

先日はアオヤギと菜の花を ぬた で向付にして食卓に出すと

  ぬた って 何?

と 言うが早いか 息子はスマホ検索開始。。汗

春は苦味からと言いますが かつては避けていたこの苦味を今は好んで食すようになり

 ぬた 好きも 大人の味を知った嗜好の変化でありましょうか?

変化といえば 2月半ば

姉の好きなピアニスト 小山実稚恵さんのリサイタルが近くのホールで開かれたため

昨秋にチケット予約し 2人で楽しみに伺いました

父が病床の半年は 姉はコンサートに行くのも控え

やむなく友人に譲った演奏会チケットの話は 何度も何度も聞かされましたが 

ストレスを溜めて病人と応対するくらいなら 行ったほうが良かったのではないか、、? 

実際 父の死の二日前にサロンコンサートに行ってしまったわたしは思うのです

いろいろな考え方があり 姉とは立場も違い 違う時間を生きてしまった感は否めませんが 

長女というのは 次女のわたしには分からない重い荷を背負っているのかもしれません

 

さて 前回 小山さんのリサイタルに伺ったのは 三年前

精力的に活動される同世代のピアニストというだけでも 素人のわたしには刺激的です

今回は30周年記念のひとつ シューベルト 即興曲 142-2 90-3 90-4 142-3 と バッハ/ブゾーニ シャコンヌ が愉しみでした

シューベルト即興曲 142-2 D935 90-3 D899 90-4 D899 142-3 D935

J.Sバッハ/ブゾーニ シャコンヌ

---------- 

リスト 愛の夢 第3番    巡礼の年 第3年より「エステ荘の噴水」

ドビュッシー 喜びの島

ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21より 第2楽章ラルゲット(ピアノソロ版)

ショパン アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネース作品22

アンコール

ショパン マズルカ作品67-4

ショパン 英雄ポロネーズ

  

いつも たおやか なイメージの小山さんは

相変わらずの柔和な笑顔で楚々と登場し  意に反して力強い演奏をされる方なのですが

はじめのシューベルト即興曲Youtubeブレンデル風に弾かれると思いきや

静かに繊細に 息を凝らすようにはじまり 歌うような旋律部分は 肩を揺らして聞き入る方が複数いらっしゃる

ついつい ツラれてしまいました

前半の山 彼女の本領発揮である シャコンヌ は ドラマティックで素晴らしい演奏でした

音の振動がこころに響いて 終了後 ついCD購入の列に並びましたが

この日の演奏は 録音CDとはまた違ったもので やはりこの日の演奏はこの日のもの

3年前に聴いたショパンラフマニノフ中心のプログラムでは 自分の思い描いた抑揚と違う演奏が少々あって

むぅ~こうした演奏もあるのだと、、たぶん こちらの理解力の不足でしょうが引っかかりがありました

同じ演奏家でも 長年のうちには随分と変化したり 実験的なテンポがあったり

またライヴは 一期一会の舞台であるのだから 折々の手法もあるのかもしれず 

今回の内容は シャコンヌの頂上にむけて組み上げられた 素晴らしい時間をいただいたという感想です

ファンサイトを見ると コアなファンの方々が詳細にレポートされていて感心します

みなさんそれぞれに魅了された楽曲が違うので また面白いものですね

今年は30周年記念の年で スケジュールを見るとご多忙で驚きますが

また機会あらば演奏会に足を運びたいです。

画像はWebより転載

旬 菜の画像

旬 菜の画像

旬 菜の画像