含 羞
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ひばりのす
みつけた
まだ たれも知らない
あそこだ
水車小屋のわき
しんりょうしょの赤い屋根のみえる
あのむぎばたけだ
小さいたまごが
五つならんでる
まだ たれにもいわない 木下夕爾 ひばりのす 『 児童詩集 』 より
今夜は 仲秋
空には 雲が垂れ 臨むのは難しいようですが
白磁の壺に 草叢で抜いたエノコログサを挿し 見えない月を愛でるのも一興かと、、
さて 冒頭は 数年前に関西キー局で放映されて再び光があてられたという 木下夕爾 の 詩
松浦弥太郎さんのこの雑誌を捲りながら目に留まり
検索をかけると こんなところに往き着きました
ほうほう 老いてもひょうきんな落語口調で仏蘭西文学を語っていたあの河盛センセイが
<「心に屈託することがあると」取り出す というように> とありますから 更に興味深い
「 雄心 」 を声高に主張しないのが 「 含羞 」 とは…
これは あのジョバンニ君の カンパネルラと眼を合わせながらも挙手しない ことばを飲み込んだこころもちに通じ
また 涙を湛えながらも 号泣に耐える少年のかんばせ やら
『Jugendgedenken』(ヘルマン・ヘッセ 『少年の日の思い出』 クジャクヤママユの話) をも連想させて
とうに 失われたこころもち が黄泉がえる、、 もの想う秋のはじまり です。
追 記
春のチケット発売より
ヒリヤード・アンサンブルのコンサートはチケット完売しておりますが
どうして、広島市エリザベト音楽大学と武蔵野市の2箇所でしか公演されないのか疑問
しかも、三鷹(武蔵野市民文化会館)は小ホールの公演で オークションにも全くチケットが出ておりません、、、
場所も近いだけに 諦めきれずにおりますが NHKTV収録の表示が出ましたので
放映を愉しみに待つしかないでしょうか、、、(泣)。
画像 は 昨夕の月
https://www.youtube.com/watch?...