過 程
新緑が目にうつくしい季節というのに
迎撃ミサイル地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が
首都圏では東京:市ヶ谷、埼玉:朝霞、千葉:習志野の自衛隊施設に配備されたとのこと
北の、豚まんじゅうによく似た太った人のひと声がかかると
上空にミサイルが通過 または空からなにやら降下するらしいこの頃
いい大人たちが幼稚園の砂場で起きた諍いのごとくに
示威活動を繰り返すからくり
あちらには食糧難で飢餓状態の子どもも大勢居るらしいのに
核施設やミサイル打ち上げるお金はある不思議
またこれを好機とみなし
いやはや何が是で何が非であるのか
じぶんの頭でよく考える好機でもあります
* * * * * *
『 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 』 村上春樹 新刊
文藝春秋社 1785円 376頁 四六判上製カバー装
さて 新学期の平和?な春の週末に向けて
前振りもにぎにぎしい新刊が今夜・明日発売になります
発売前3刷50万部 という数字は、版元はもとより取次ぎ・印刷・製本・物流・販売、関係各位には
経済循環も活況な夏の賞与にかかわる嬉しい悲鳴になることか?
http://hon.bunshun.jp/articles/-/...
↑ この盛り上がりようは、ハリポタ以来
代官山・渋谷・福岡では、深夜0:00~からの販売騒ぎで、書店員さんは全くお気の毒
今ごろ製本所から物流移動し、本日中には書店搬入される紙の本の流れを想うと
たくさんの人の手を経て読者に渡される物作りの過程に思いも向きます
これまでも嗜好にまかせた読書を繰り返し、けして読書家とは言えないわたしですが
生きた作家で、長らく追っている一人が村上氏である行きがかりと
世界的にも多くのファンを持つ村上作品の裾野の広い読者層の解読を通して
自分との世代解釈の違いや嗜好&思考のプロセスをweb他、媒体を通じて確認し易く
そうした意味でも面白さは格別です
また、読書という行為は、文字を追う作業ではあるのですが
その面白さは、かならず読者の実人生にフィードバックされるものになる、、、かな?(笑)
という点 などなど
年初に、岩波書店100周年記念講演会で聞いた丸山健二氏の講演は
吉田類ではありません、、、 で、始まり
相変わらずの毒舌説法は、業界を叩き斬る笑いの多いあっという間の2時間でした
が、新刊作品がいまひとつの散文詩風で、物語りとして惹き付けられずに中途放置
これはひとえに、わたしの集中力の無さに因するものでしょうが
何にもまして 文体・構成・内容 を含めて
広義な意味での 小説の面白さ は基本的に大事なことがらだと切に思われます
丸山氏の最近は、作品よりも作家としての生き方自体に面白さがあるのかな、、、、たぶん
まもなくデビュー50周年とか 意外?な記念イヴェントやコンサート予定もあるそうです。