もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

韜 晦

豆まき節句の翌朝から

暦の上では 強引な春となり

本番の寒さは 如月のこの月であるというのに

ひかりの時間の長さに騙される、、

白壺に投げ入れた寒櫻が ながらく咲き ついえると

隠れていた新芽から若緑の葉が開きました

暮から

久しぶりの友人知人に会う機会がぽつぽつあり

中には、十数年ぶりの人も居て

それは時間の経過の確認とともに

鏡映しに自分を顧みる時でもあります

40歳を過ぎてから合格率5%の難関国家資格に合格し

控えめに渡された名刺には その肩書きが併記され

丸の内系カッチリ服で かなり変身して現われた人

もひとりは

学生時代は、常に奔放な異性関係を纏いつつ卒業と同時に結婚し身を固めた人が

その後の冬の時間を吐き出すような自己療養的物語を

やはり40代あたりから書き始め、昨年一冊目が上梓された人 

ともに、専業主婦の冬ごもりの如き時間を経て 

収入に繋がる職業的矜持を得た彼女たちの

晴れやかな表情をこの時期に垣間見られたのは、ことほぎの時間

わたしを含め、仕事をしつつもことさらの変化もない人にも

時間だけはなんぴとにも平等にゆきすぎるから

子どものことやら、親のことやら、老いてゆく配偶者、、と一喜一憂の種は尽きないのが実人生で

女子の話は呆れるほど とめどうもない(笑

上記の二人も よくよく彼女らの性質を振り返れば

それぞれに元来もちあわせていた才能が努力により花開いたもので

大きな変化というものではないのかもしれず

そう想うと合点がゆく

しかしながら ちいさな変化あるひとたちの

現在進行形のそれぞれの現実には やはり小説より奇なるもの もの もの 溢れ

返答に窮するもの多く 

山越えした人からの助言には、うなるものがありましたことよ、、。

韜 晦の画像

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