借 景
うすく汚れの染み付いたコンクリートアスベスト館はすべて取り壊され
これといった趣きもかんぢられない新建材の匂う学舎
、、、こんな箱物へのいかがわしき投資まがいの学費を
卒業までに平均でも数百万以上納めなさいという
学部・学科が違えば、上記の4・5倍以上の請求もある
これは別名、株式会社大学の企業説明会なのでは?
遠路、飛行機で関西からいらしたご夫婦も見受けられ
子を想う親の弱みを握った大学経営戦略室のセミナーか
まゆげ学長は、ありきたりのあくびの出るような挨拶で
よく喋る学部学科の番頭さんのごとき主任は
マスター進学が就職にも有利で、昨今は7割以上がマスター進学だと勧め
「経営はAAAです」 と言うようなことを口走る、、
学部卒の就活は、3年の12月から始まるそうで
就職には、地頭(ぢあたま)のある学生が有利なのだそう
演壇に立った4年生2人は、4月内定の安泰組みで、地頭のいい人なのでしょう、、、
泣く子と地頭には勝てない の守護・地頭は知っていましたが
ぢあたま という単語は、私の辞書にはありませんでした
振り返れば
わが学生時代の四年間も、親に買ってもらった貴重な時間であったことには違いない
その有難さに気がつくまでに30年近くかかりましたが
何がターニングポイントでゴールであるのかは、もう少し生きなければわからない
そうしたことは、学校では教えてはもらえないこと
はてさて
文科省のまきこさんが新設大学認可の是非でニュースを賑わしていました
少子化&財政難なら、定員割れしそうな、、している学校などに予算を回す必要は無いと思うのは当然
と、私も思います
先月の説明会に出席した感想も含め
箱物と、職員給与と、官僚の天下り先となる学校・大学をこれ以上増やす必要はない
子どもや学生の将来のため、、、ではなく
番頭さんは、「私の給与のため、ぜひとも大学院進学をお勧めします」と言っているように聞こえました。