もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

靑 瞼

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あたへられし切れ長き眼を 少女 知らずしらず閉ぢゐる 午後の刻やさし

瞳のみとなり病みゐし少女 永眠(ねむ)るべく瞳を閉ざしたる夜を帰るも

脈細り少女ほろびしかば 春の硝子にも映らずなりて 吾につれそへり

紋白蝶 死にし少女のなか漂ふに ゆふひの蘂を僧院かかぐ

瓦斯にほふ病廊のおびえ 夜は沈め わが血の中を少女とほれり   

                     濱田  到   「 瞼 リーデルン 」 より 

  

こんな歌を詠んでいた医師は、不運にも早世するのが世の決まりか、、、

今年もまた 五月も半ばとなり  競うように薔薇が開花しています

はじめに ミニ薔薇が 

そして ERの、気の毒な名を附けられたゴールデンセレブレーション

一昨日から、ピエール・ド・ロンサールがぷっくりとしたまあるい蕾をしなだれ

生白い肌に 静脈を透かすように 中央から うす赤い血を滲ませるように

恥らうように 次々と 開いています

冬には土替えをと思いつつ、重い肩腕の こり もあって

今年は専用肥料と土のリサイクル剤を鉢の上辺のみに簡単に雑ぜただけでしたが

昨年よりも葉が繁り、蕾の数も多く上がりました

改良された素晴らしい品種の来歴もさることながら

やはり 植物も、氏より育ち とでもいいましょうか

土壌、用土や環境の大切さを、年を追うごとに感じ

これから毎年とは言わないまでも 土替えの労力等を思うと、体力も頭の隅に置いて世話をしなければ と痛感しています

品種は5万にも及ぶという薔薇

園芸店に赴くと 見惚れる色・形の薔薇に出逢い

またぞろ、 ぐらぐらっ ときてしまう常日頃、 肩の痛みに自省してこころ沈めました

3年前から卵を産むようになったクサガメだって 飼って15年以上経ちました、、、

水替えや世話をするのは わたしだけ、、、(泣)

画像 上下 今年の ピエール・ドゥ・ ロンサール(鉢薔薇)

画像 中  Edward Coley Burne-Jones  Perseus and the Graiae

グライアイ は 老婆のようですが、ここではまだまだ若く描かれてますよね(笑)

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靑 瞼の画像

靑 瞼の画像

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