樟 脳
箪笥の奥にしまい込まれていたセーターは樟脳(ナフタリン)漬
出番の少ないものは、一晩晒しでもしないとやや息苦しい
もっと穏やかな匂いの防虫剤もあろうものを
この匂いこそ効いているあかし とばかり、たんまり樟脳を入れ込む日常、、時としてナフタリン飽和状態の抽斗もなきにしもあらず
折口信夫は、よくナフタリンを齧っていたとか?さすが奇人、、、
樟脳は、明治生まれの祖母の馨りでもあり
実家の着物箪笥の古い匂いでもあったりするわけです。
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先日は、ようやっと 茅場町の森岡書店に北川健次『千年劇場—ヴェネツィアの〈逃げる水〉を求めて』を見に行くことができました。http://www.kanshin.com/diary/2509751
北川氏は、精力的に展覧会を開いており、今年もこの後のご予定は目白押しの様子
NHKTV:Jブンガクの舞台にもなっていた森岡書店さんには行ってみたかったし、この古い井上ビルにも興味津々、なんとはなしに、ナナオヒシャクさんが個展を開いた銀座の奥野ビルhttp://www.kanshin.com/diary/874021や銀座教文館ビルにも似た同時代のビルヂングではと思わせるつくりです。
運が良ければ鈴木麻起子さんの器も購入できるかな?と期待しましたが、現在、森岡書店さんでは品切れ中とのこと、、この2年で鈴木麻起子さんが大ブレイクしていることがわかりました。
吉祥寺ギャラリーre:tail に隣接するpool で、麻起子さんの器は手に取りましたが、できることなら花卉にもなりそうなギリシャ風壺が欲しい。やはり一点ものは手に取って馴染みを確認したいもの。
そういえば トラン・アン・ユン映画『ノルウェイの森』にも奥野ビルが出てきていたなぁ(笑)
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久しぶりに立ち寄った馬場の芳林堂にて やや耄碌気味の質問をしてしまい赤面至極
写真集 『豚とおっさん』 ありますか?(週刊ブックレビューでいしいしんじさんがお薦め)
ベストテン入りしていたはずの文庫 佐藤何某の『廃海市叙景』 ありますか?
ベテランの店員さんは、すぐに了解してくださり 写真集は店頭売り切れ
小学館文庫は平台に積んであり、表題が『海炭市叙景』の間違いである事に気づき、、
芳林堂さんの平台は、いつもながら興味深く
年末、忘年会絡みの神保町書店で手に取った『茨木のり子の家』も平台積
茨木のり子さんの家が、意外やお近くであった事を知り
今度お天気の良い日にでもママチャリで探検に行ってみようと思いました。
画像は ♪KIMONOS『Kimonos』 CDジャケより 中村大三郎画