雪 辱
ノウゼンカズラが咲き出す頃は
高校野球 と コンクール の季節です。
雪辱 このことば なんだかあだ討ちのような匂いがして
あまり好きではありません、、。
勝負の世界は、すっきりきっぱり今現在の実力がもの申すのであり
ましてや爽やかであるべき高校野球のこと
2年前、息子の学校の何某に逆転サヨナラホームラン打たれて負けた過去の結果など
相手チームには是非ともさらりと忘れていただきたい、、(笑
と、初戦相手となった強豪チームには、何か異変でも起こることを期待してしまったり
今回の一回戦 2年前の雪辱を果たしたのは、凄腕ピッチャーの居る対戦チームであり
息子たちブラバン&チアリーディング総勢100名が応援した野球部は 9-0 でコールド負け
古豪復活なるか、、と、ちょっとだけ期待され
東京西部奥地の市営球場まで 雨もよいの中を、(高価な私物?)楽器を運んで出かけたのに、、
17歳 18歳 野球部の彼等の夏は、梅雨明け前に終わってしまいました。
5年前の夏には、野球のルールもろくに知らずのわが息子
いきなり熱暑のアルプススタンドで演奏応援しつつ、自前楽器が傷む、、ラッパ隊は酸欠カクランする、、などと
ブラバン部員からはぶつぶつ不平も聞こえてきたものでしたが、
4年目からは、机を並べるクラスメイトや顔見知りの同級生のいつもとは全く違う勝負姿に気持ちも入ったらしく
運良くその年は、神宮ベスト8まで勝ち進んだことも幸いして、応援にもダンゼン熱が入ってきたのでした。
野球部彼等の甲子園の夢も、この夏が最後 さまざまな思いもあったことでしょう、、
今年は春から、打席に立つ折の個人応援曲一覧を頼まれ、息子たちも楽譜の準備等に奔走しておりました。
今回の一回戦にあたり 2週間ほど前に 学年応援人数の確認メールが回り
野球部のお母様方の手作りお守りがなんとブラバン応援団の分まで用意されたのでした。
学校近隣神社に祈願し、御札をスクールカラーのフェルトで包みイニシャルを入れ丁寧にステッチ仕上げした売り物のような綺麗なものです。
息子想う母たちの、千人針ならぬ30人針御守り?です、、、
気持ちのこもった御守りゆえに、ぜったいに忘れぬように と息子には言いました。
結果は 致し方ない。 相手チームは100人を超す部員からのベンチ入り
砕け散った惨敗結果に、クラスメイトのピッチャーは号泣していたそう
主将Nくん 良く頑張った。 4年目でがっくり部員が減った時は大変だったろうけれど
君の顔つきがどんどんキリリと素敵になるのがわかったよ。
他のみんなも ご両親の他にも、陰ながら6年近く 応援していた人たちがいたこと 憶えておいて欲しい。
惨敗結果にもかかわらず 新聞が好意的なのも君のおかげかな。