芽 吹
慌しくも 卯月
今年は鶯のぐぜりもまだ聞いていないのですが
ツグミも姿を消して、夏鳥が南からやって来る季節になりました。
遅く植えたアネモネが
たくさん芽吹きはじめ、にょろにょろのような葉っぱばかりが繁茂してなかなか蕾が見えてきません。気長に花を待ちましょう。
イングリッシュローズのゴールデンは、スズメに新芽を齧られつつ伸長めざましくすっくと黄緑の若葉をもたげ、テッセンも新芽が吹いています。
毎年の繰り返しの営みであっても、雨あがりの春はしめやかに何か嬉しいものです。
ようやく都美館のボルゲーゼ展に滑り込みました。
一足先に秋の京都で公開されていたようですが、こちらはお花見の季節も重なって平日の午後遅い入場であったのになかなかの混雑です。
眼玉は、ロベルト・ロンギの解釈で下絵が浮かび上がってきたというラファエロ作品? いやいや監修者の意向か?展示室構成から観るとシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の寵愛を受けたカラヴァッジョの「ヨハネ」に向けられているようです。
本家ボルゲーゼ美術館のカラヴァッジョ部屋にでも行けばまた感慨もひとしおでしょうが、作品点数が少ないのと私が閉館時間ぎりぎりで追い出されたのも相まって、う~む往時はふつうの事でもあったろうこんなことも頭を翳め、筆力実力は十二分に認めるのですがカラヴァッジョさんには、激情の生涯にやれやれと思ってしまいます。
いつぞやの庭園美術館の展覧会のほうが素晴らしい作品がたくさん来ていましたね、、、。
個人的には、ベルニーニのお宝を是非とも運んできて欲しかった、、、
今回はボッティチェリの天使でじっと我慢でした。
時間切れで追い出されると、お土産コーナーも閉館間際の賑わいでしたが、これはフィレンツェだろ?という銀座でも買えるお店が出店していたのでハーブウォーターを買ってきました。ミント&ローズマリー系で男性にも良さそうです。
誤字訂正のついでに
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