もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

馥 郁

GWの雨の中

D・オースチンの薔薇

橙色の蕾が燭台の灯りの如くに頭をもたげ

ほころびはじめればその橙色はいづくにか霧消し

カスタードクリームのような半球の椀がそこかしこにぽわぽわと

咲き始めは ティー香 

後に フルーツ香 と言われているこの花の香り

果たして香りの記憶とは余りにも個人的体験に拠るものゆえに

万人が万人 そう感じる保障はないでしょう、、、

薔薇の香りといえば やはり ダマスク

市販されているローズオイル・ローズウォーター等はほとんどがこれで、薔薇を手折った事のある方ならおわかりのとおり

その香りの中に、草いきれのような青草を感じる方も多いはず

いや その記憶も私だけか

しかし この薔薇は、ダマスク香とは明らかに違う

私の遠い記憶では、幼い頃に一緒によく遊んだ、おさげ髪の近所のSちゃんの汗をかくほどおおはしゃぎした時の匂い、、、けして不快感をもよおすものではなく そう言われればやや果実のような、そんな匂いが4・5歳の女の子から感じた覚えがありました。

柑橘系の香りを好む私がこの薔薇に惹かれたのも、この香りによる処大でした。

そういえば、一時期 ティー香のコロンが大流行でした。

グリーンティ系のブルガリ;プールオムを着けている女性が仕事場に居て

なかなかの頑張り屋さんで感じのよい人、、微香とその人柄から、香りにも好感を持ちましたが、

ある時、電車で居合わせたすぐ隣のおじさま(黒に赤ハイビスカス花柄シャツ・白スラックス・大きなバックル付きベルト・白エナメル靴の誰もが振り返るいでたち)から一瓶、頭から降りかけたような大変キツイ同様の香りが、、、一気にこの香りが苦手になりました。

イメエジに左右されやすい私の香りの嗜好の曖昧さ

ティー香もあてになりませんが

 香りの形容 というものは 難しいものです。

馥 郁の画像

馥 郁の画像

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