菊 馨
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神無月 つごもり
路地ものの菊の花が咲きだした。
街路樹のハナミズキも紅葉し
つぶれた銀杏の実の なんともいえぬ匂いを放つ秋深し
菊花の馨りといえば
子どもの頃から馴染みはあるものの
薬臭いような青臭さとでもいうのか
刺身のつまならいざしらず、黄や紫の酢の物にでもなっていたら
どうか御免こうむりたい、、、
いい香りだと思ったためしがない。
それがこの時 購入した『菊』から
菊花の馨りに対する見方が少しずつ変化し、しだいに馴染めるものとなってきた。
大正10年発売の日本的な花の馨りをコンセプトにした香水
それはまごうかたなき かつての祖母や母の鏡台の馨りでもある。
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恒例、インフルエンザ予防注射にゆくも
途中の古本市に引っ掛かり、時間外アウト。立ち寄りは時間に余裕を持たねばいけない。しかし、古本市の顧客年齢層は高すぎる。平日の昼間だから無論のことか、、、そのうち、巣鴨地蔵商店街に近づく日も来るのではないか。
田村書店の店主は、相変わらずお客と作家の話をしていた。
タトルがなくなり、三省堂自遊時間も閉店。む~古書価格は、全体的に値下がりしてるような印象を受けたが、業界自体の売り上げはかなり減っているのだろうなぁ。
信山社 で 『図書』臨時増刊号「私のすすめる岩波新書」を探す。
これは11月半ばからの配布らしく
ちょっと気が早かったですね。