もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

鈴木弘尚

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1978年生まれのピアニスト

1998年第14回園田高弘賞ピアノコンクール

園田高弘賞(第1位)受賞

2002年チャイコフスキー国際コンクール

ピアノ部門セミファイナリスト、特別賞受賞

2003年浜松国際ピアノコンクール第5位入賞

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銀座ヤマハサロンコンサートでは

フレンドリーなお話とともに

フラットな空間から演奏を見、聴く事ができ

息遣いまでが感じられたほど。

白く細い指に宿る韋駄天が鍵盤を駆け巡るフラッシュ

ヒナステラ:アルゼンチン舞曲

華奢な体格をよそに

キレのある力強い超絶技巧は雪崩るように息をもつかせず

瞬時に訪れる 空白の間 の静謐な緊張

若い力が充溢するエネルギッシュな奏法は

聴くもののこころを熱く波立たせ高潮させる

素晴らしい演奏でした…。

*

読売日響とのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

デビューCD  等

今後の活躍が期待される実力派新人とみました。

★クラシカルナイト★スターライトピアノコンサート★

7月7日(金)19:00開演

ヤマハミュージックセンター池袋レコーディングスタジオ

<曲目>

バッハ=ブゾーニシャコンヌ 

シューベルト=リスト:『ます』

シューベルト=リスト:『魔王』 

ショパン:3つのエコセーズ Op.post.72-3

ショパン:3つのマズルカ Op.63 

クライスラーラフマニノフ:愛の悲しみ

リスト:スペイン狂詩曲 

ムソルグスキー展覧会の絵

20代も終わりを迎え

その超絶技巧な眼を瞠る技術力に円熟味が増した感

紀尾井ホールでのリサイタルよりはややリラックスされていたか

今回は、上着やペダルを確認する時間が省略されていました。

初めから鈴木節とも想える重層感のあるシャコンヌが視聴者を捕らえ

鍵盤を叩く指の動きは、5mの至近に居るにもかかわらず霞んで見える

早過ぎる、、、そして力強い、、、。

これでもかこれでもかと全身全霊で鍵盤と格闘する如く

悲愴な面持ちで彼がピアノに対峙する時間は

何ものかに憑依されてでもいるよう

聴者のこちらも息を詰めて緊張しながら

その 何ものか を感じ取る

十八番である シューベルト/リスト<水車屋と小川>が不意に演奏され始めた折りには安堵感が湧きました。

アンコール曲も多数

立ち上がれば卒倒するのではと想われる長時間の演奏

力強い技巧曲を揃え

こちらの集中力が如何に欠如しているかが露見しました。

天賦の才に恵まれた人間は確かに居ることを実感。

 

 ● 『Etudes Symphoniques』CD収録曲 ●

シューマン:交響的練習曲

シューベルト/リスト:水車屋と小川

ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」より op.33-2

                       op.33-7

ラフマニノフ:プレリュード op.32-12

ラフマニノフ:幻想的小品集より 「エレジー」op.3-1

                     プレリュード「鐘」op.3-2

ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集

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2007.12.7 NHKBS 『ぴあのピア』にご出演

フリッツ・クライスラー

セルゲイ・ラフマニノフ(編曲)

愛の喜び

再放送もあるもよう

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オフィシャルサイト

http://www.hironao-suzuki.com/

Information にリンクいただきました。

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