もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

愁 曲

気持ちよく晴れた秋日の土曜日 昼下がり ご案内をいただいていた吉田稔美さんの朗読会とジョングルール・ボン・ミュジシャンの演奏があるというので、お散歩がてら雑司が谷旧宣教師館古楽器の郷愁の音色に魅せられた因を想いかえせば ずいぶん前に聞いた『The End Of Asia』 坂本龍一ダンスリーに行き着くか、、 当時、上野学園講堂やお茶の水のカザルスホールで何回か開かれたダンスリールネサンス合奏団の唄・踊り・オペレッタはとてもリズミックで愉しくて忘れ難い。 そして東京都のヘブンアーティストでもあるジョングルールさんたちを初めて知ったのがちょうど5年前。息子の小学校のお祭りに登場され、卓越した演奏と親しみやすさからその後のアテネフランセでの演奏会にも足を運んでみると、その時はまだ存じ上げなかったイラストレーターの吉田稔美さんが『ルネサンス踊り絵本』を上梓されたばかりで会場販売されていた。 この日は 聖母マリアのカンティガ(13世紀スペイン)、中世舞曲、 ジェッディン・デデン(向田邦子阿修羅のごとく』のテーマ曲)他 演奏に交えて古楽器の紹介など瞬く間に時間が過ぎた。  ルネサンスバグパイプ、ハーディ・ガーディの通奏低音  ゲムスホルン(角笛)の梟の声のようなくぐもり  、、何故か脳内にはゾシマ長老やアリョーシャ、イワン、スメルジャコフの科白が渦を巻いていたのだが、、、 学習院下から雑司が谷霊園前までちんちん電車に乗り 鴉の声がたなびく静かな霊園の散策もなかなか。 愁 曲の画像