行 程
ゆうぐれどき 豆の月に
蝉 と 青松虫 が 声高に鳴き競う
春の終わりからすぐれない体調を家族が慮ってか
先日の海では、陽が傾いた夕暮れの散歩が主なる行動で
ごろごろぼうやりと過ごした
ひるひなかの海の熱射は 逃げ場が無いのが辛い
そして ようやっと
いつもの山へ出かけられることにこころ浮き立つ
ゆっくりのんびり 予定をたてずに赴くまま
とは言いつつも もう十年以上も季節をたがえながら通い続けている
勝手知ったる宿と場所
だから もうひとつの実家に帰るような安心できる処になりつつある
高速料金所手前
やたら人の少ない寂れたSAで一息入れていると
日本製ではあまり見かけないデザインの磨かれた1000ccの黒いDUCATI
ぢろぢろ眺めまわしていると、持ち主が現われた
好々爺風のおぢさまで、仙台から信州上田までの独り旅だという
東北道を下り宇都宮から日光~沼田を経由して夜までに上田に入れればと言っていた
信州には 長野・上田・松本 と旧制中学?絡みの因縁の競い合いがあると上田出身の友人に聞いたことがあった。三校対抗の野球の試合もあるとかで、、面白い土地柄
どうぞ御気をつけて行ってらっしゃい
わたしたち家族は相変わらず のんびりと料金所へ向かったわけだが
この時、なんとまぁ、一般レーン(ETC無しの為)でもたもた小銭を放り込んでいた私を
東京から仕事で偶然来ていたという知人が
対向車線から目撃していたというから吃驚仰天
こんなことって ほんとに あるのだなぁ、、、
画像は 日光 田母沢近く 裏見の瀧