賞 味
近所の大手スーパーの棚から納豆が無くなって2週間
しかし あるところにはあるものです。
不二家のペンシルチョコもハートチョコもありました。
全ての商品とまでは言いませんが
賞味期限その日になっても正価陳列している場末のスーパーでは
マスコミ報道などどこ吹く風
「食べ物を捨てたらバチがあたる」
賞味期限は切れてからが命 とでもいわんばかりに
消費者と製造者に果敢な挑戦を繰り返しているのです。
※
2006年11月30日一刷発行 朝日新聞社 740円
読んでみました。諧謔とアイロニーにみちみちた内容は苦笑いの連続
初出は、毎日新聞2005年夕刊記事・雑誌2006年「大航海」・雑誌2006年「文学界」の集成とあるので、2年前から半年前の内容にあたります。
自死した年若い友人:自称おれちんの日記を列挙した ツクリ にしたのは、
筆者自身が浮遊し揺れ幅のある<おれちん>を客体視できない荷物を抱えてでもいるのでしょうか、そうしたヘーゲリアンな恥ずかしさが見え隠れしているウェルテル状態も面白いです。
筆者は東大ドイツ文学科卒業後、電通勤務
教育TV韓国語講座で人気者に
ちょっと響いたのは、『仮面の告白』からの引用をもちいて
戦後日本が イコール 「無益で精巧な一個の逆説だ」 というくだり
新宿紀伊國屋書店の新書売り場で幅をきかす『、、の品格』もいいですが
この本も、ひっそり棚挿しから平台に移せば、もすこし部数が伸びるかも。