もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

鑿 絆

日和崎尊夫展 を観る

随分昔、目黒区美術館での木口木版画展で観て以来だ

記憶とは曖昧なもの

そして塗り替えられるもの

もっともっとずっとちいさな版だったと想っていたが

KALPA シリーズには意外に大きなものがあった。

黒と白のびらん 

亀裂のもたらす光と刃

肉の奥にひろがるかぐろき闇が

幾重にも幾重にも開く花弁

堅くやわらかな入り口に出口は無い

球體の息子たちが覗き込むまなざしは

たちまちに掬われる

画像は日和崎作品

鑿 絆の画像