もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

胡 粉

蛤の内側を削り取って粉にし、それを白顔料として使うのだと耳にしたのは、かれこれ二十年近く前。文京区小日向の高台、趣ある日本家屋では、夏でも網戸を開け放ったままで、私はたちまちに薮蚊の攻撃を受けた。

肉筆浮世絵の巻末にと、確か遊女の話を伺いに上がった折

西山松之助夫人は、日本画を描かれるので

氏も顔料にはお詳しいとのことだった。

折りしも、棚の整理でひょっこり現れた楢崎宗重氏から戴いた短冊がぽろり

今日の日曜美術館は、里帰りのボストン美術館蔵 肉筆浮世絵展 特集

耳馴染みのある方々のお顔がずらりと映る。

皆様 歳経て風貌こそお変わりになってはいらっしゃるものの

名品を語る嬉々とした表情は少しもお変わりが無い、、

素晴らしい一点ものが勢揃いしているようだ。

しかし春信のCG再現には驚いた。

土曜 宮内庁三の丸尚蔵館

若冲展 

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