(タイトルなし)
桑原氏個展会場/スパンアートギャラリから抜けて
意識を取り戻しつつ東へ。
学生時代からの旧友ナナオヒシャク個展会場は
銀座1-9-8
同潤会アパートのような造りの建物には
アートギャラリや撮影スタヂオ
よくわからない会員制曖昧酒場?
美容室。。。
とにもかくにも不思議な空間が広がっている。
銀座教文館ビルに似た、二重階段の周囲に部屋が配置されている造り。
暗い階段を上がり5階へ辿り着くと
約束した訳ではなかったが
ナナオヒシャク本人が暗い隅に座って居た。
展示作品は
スペイン・ポルトガルのカトリック田舎教会にあるような木彫マリア像に似せた球体関節人形。
肌の質感が彼女らしく表現されていていい作品になっている。
元々日本画を描いてきた彼女の二十数年来変わっていない拘りだろう。
指先の ものいい なども美しい。
ほんものの水晶球だという目玉が怪しく光る。
丸窓、剥き出しの床材、はがれた古壁など
人形に合致した空間になっている。
…作品とは乖離した、とりとめのない日常の話を2時間ほど
時間を忘れてお喋り
作品が齎す空間でのひととき…
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