もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

(タイトルなし)

映画 バッド・エデュケーション

カトリック教義の基本的事項等、念頭にない若者が観るとストーリーテリングのみの、何も残らない単なる爛れたホモ映画に終始することだろう。

少年時代の敬虔な寄宿舎生活をもすこし丹念に描けば、『蝶の舌』に近い高尚さに仕上がった感も有り。もっともこれは高尚さなど求めてイナイ映画。

面白みは 規範の高みから凋落する その墜落の落差 が あればあっただけ いやましに増す。

その 高み が 描ききれていない。

思想のないカオス:混沌 男の愛憎の深遠?

矢川さんが「あの男には思想がない」と言った揶揄を思い出して大笑いする… では 谷川雁には 思想があったか? 状況があった… 

…思想 って 何だ。

  …思想とは 認識を行為にかえてゆく力のことだよ

  そんな気恥ずかしい言葉を あるご書店 のMさんは

  まあるい目玉を見開いて言っていたことがあった。

単純に云ってしまえば 男の黒い嫉妬 の 物語 

入れ子の構造など 形式に肩入れする余り 視点がボケたか 

ちょっとゴタール入っていた感のストーリーテリング。★3.5

.

の画像