もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

隕 石

James Blake 'Retrograde' https://www.youtube.com/watch?... まもなく 新譜 Overgrown が発売予定 2月にPVが発表され 6月に東京・名古屋・大阪で公演決定 東京公演は追加も出ているようです 前回2011年の公演は、ライヴはいまひとつ?の盛り上がりだっ…

管 見

すでに 欅 の にこげなるさみどりの葉 風にゆれ 櫻吹雪の舞う前に 新緑の季節 も 駆け足でやってくるようす 『 レッドアローとスターハウス 』 原 武史 新潮社 初版 2012.9.30 久しぶりに面白い本(画像)を読みました 昨秋の新聞書評に掲載されたこの本の照…

浮 橋

櫻 白木蓮 木蓮 連翹 馬酔木 椿 木瓜 雪柳 ミモザ 辛夷 、、、 オオイヌノフグリ・セイヨウタンポポ・ホトケノザ・ナズナ 地に咲く草草も陽を浴びて上を向き 花々がいっせいに咲き揃うすがたが見られる今年の春の不思議 近くの大学の運動場には新入生とおぼ…

春 嵐

Gertrud ゲルトルード 、、、、、ではありませんことよ このところじゃぶじゃぶ使っている花粉用市販目薬は3本目 先週の異常な暖かさでご近所のミモザのぽんぽん花房も黄色く枝垂れ 震災の日は ミモザの花が告げる 終わりなき復興の春のはじまり お正月開け…

春 隣

春待ちの日々 行きたいと思っていた いいタイミングで招待券をいただき 出久根育さんの展覧会に 既に店じまいしたパロル舎の絵本は たのしい形と色づかいの妙に魅入り、記憶に残っておりました 今回の展示では、そのテンペラの原画の他にも 2002年からプ…

韜 晦

豆まき節句の翌朝から 暦の上では 強引な春となり 本番の寒さは 如月のこの月であるというのに ひかりの時間の長さに騙される、、 白壺に投げ入れた寒櫻が ながらく咲き ついえると 隠れていた新芽から若緑の葉が開きました 暮から 久しぶりの友人知人に会う…

揺 籃

松が開け 寒に入り 寒さはこれからが本番というのに 光の春のショウウィンドウは、パステル色となりました ちまたはバーゲンシーズン 欲しいものは多々あれど人混みに出れば食傷なる常々 物欲を制する大雪でもネットショッピングなら容易ですから困りもの さ…

仕 度

むろん お正月の仕度です 今年は休暇も長く、食事の仕度がたいへん、、、という主婦や主夫の声も聞こえます 先日食したさっぱりした、しかもひとことでは言い表せない 複雑な香辛料の馨りとお味の上品な中華を思い出し 素人にできるかぎりのいろいろを試した…

橙 花

年の瀬の仕事は26日に終了 今年の年忘れ酒宴はいつもの吉祥寺ではなく西新宿のホテルとなり ひさびさに美味しいごはんとお酒のコースをご馳走になりました 向かいのホテルは、地震の10日前に愚息の高校が賑やかな謝恩会をしたHR 一本道のその向こうに…

静 観

冷たい北風が吹き 街路樹がしだいに裸樹になりつつあるこの頃 今日は ましろき富士山の上に笠雲 月末の慌ただしさも過ぎ 月初は、取引先の、ごやーるおぢさん(ブランド&車好き)や、なので男さん(意味も無く なので を連発する)がやってこないので、仕事…

雨 域

都心の街路樹もすっかり紅葉になりました 先日は 晴れて陽が射す南の窓に 射光に光る広重の絵のごとき雨脚が急に見えたと思いきや 東に見える建物・地面や樹木はいっこうに濡れている様子もなく おやおや なんと 私の居たその場所が雨の境目 右 は 雨 左 は …

借 景

うすく汚れの染み付いたコンクリートアスベスト館はすべて取り壊され これといった趣きもかんぢられない新建材の匂う学舎 、、、こんな箱物へのいかがわしき投資まがいの学費を 卒業までに平均でも数百万以上納めなさいという 学部・学科が違えば、上記の4…

箱 庭

先週末には 雪被りの富士山が すっきり蒼穹に映えた秋 わが箱庭のテッセンも夏の暑さにやられて駄目になったかと諦めかけていたら 節節からまた新芽が吹き出し若葉が開き 12月でもよく咲いた昨年を期待して忘れていた追肥を施しました このところの週末は …

清 漣

灯かげうすれ はや誰のものでもなき空間へ 瞳孔(ひとみ)はひらき ひろがりゆけり 濱 田 到 まだ肌寒い今年の春 小山実稚恵さんのリサイタルに赴いた折 珍しく姉から早々に誘われた展覧会 「 今年はドビュッシー生誕150年で、コンサートや展覧会企画もた…

邯 鄲

朝夕のひんやりした空気が心地よく 温かな珈琲がおいしい季節になりました 雨の降る前の先週末 平日にお休みがとれたので仙石原のススキを見に温泉へ 若い頃から幾度となく行っている場所ですが 季節をたがえると 見える風景も違います 昼間はまだ蝉の声も聞…

齟 齬

秋蝉をおくるこころのおくどまでひびき銅鋪をたたく風あり 岸 田 典 子 昼は なを暑き陽射しも にはかに掻き曇る空から ぽつぽつ 雨が落ちたてきたかと思えば いきなりの豪雨が地を叩く空模様 小走りの雲が開け 西の空を茜に染めた 先日の ゆふぐれ (画像)…

送 火

八月も終わり 夏休みの宿題に追われている学生さんも多々居ることでしょう この夏は 七月終わりの花火大会 八月の盆 と 二度帰省 それも 外見は元気に見える老父が、最近ことに弱気に拍車がかかる母を見かねて 私に応援を要請してきた事もあり 事はついでと …

夏 艸

南国クマゼミの声も例年のごと聞こえるようになった東京木立 残暑は続くよ いつまでも 盆前 春彼岸以来 参っていなかったあちらの墓前に 直系血族の家人も息子も、仕事だバイトだと理由をつけて行かないというので わたしひとりで半日仕事の墓掃除も兼ねたお…

風 琴

大陸の高気圧がもたらした雨は涼しい風を運び 立秋をむかえ 急にアブラゼミがにぎにぎしく鳴きはじめました 近々の 酷暑の中 ステッキに生成りスーツ 白い麻の開襟シャツが涼やかな風情の老紳士を 仕事場近くで度々見かけます 近ごろ、こうしたお姿の老紳士…

添 心

落ちてゆく潮にゆだねて救い得ぬこころひとつを遠く去らしむ 『 青 琴 』 岸田典子 より 原爆忌をむかえ 立秋となったのに 近隣では 通常、夏の初めに聞こえるニイニイゼミの高周波音が いまだ朝夕かまびすしく 例年より ミンミンゼミやアブラゼミが少なく感…

大 鴉

黑檀色のこの禽が 世に嚴めしく きはきはしき行儀を見れば こころ哀しき空想も 微笑に解けて儂糺すらく 「 鳥幘は削がれてあれど 夜の領の汀杳かに彷徨し こころ怯儒て面高なる 老來の大鴉にはよもあらじ。 黄泉 閻羅の王の禁領にして 首長の本名を何とか稱…

航 跡

Pilgrim's Progress 「天路歴程」 Matthew Fisher, Keith Reid Procol Harum アルバム『A Salty Dog』より 台風に挟まれた今年の 夏至 も過ぎ この夏は、どんなものになるでしょうか 先日 十代の頃に聴いていた懐かしい楽曲がTVから聞こえてきて よくよく見…

花 腐

. 春されば 卯の花腐し(うのはなぐたし) わが越えし 妹が垣間は 荒れにけるかも 『万葉集』第十巻 相聞 「花に寄せき」一首目がこれだというのは 高橋睦郎 「 季をひろう 」 で知りました 文字通り、わが共同住宅の植え込みに咲いた卯の花もすっかり散り敷…

午 睡

Hypnerotomachia Poliphili 『 ヒュプネロトマキア ・ ポリフィリ 』 ( 邦訳 『 ポリフィルス狂恋夢 』 ) 15世紀イタリア:ドミニコ僧フランチェスコ・コロンナの書いた奇妙な夢物語 1499年ヴェネチアの印刷業者のもとで刊行 英吉利薔薇(画像は最盛…

靑 瞼

. あたへられし切れ長き眼を 少女 知らずしらず閉ぢゐる 午後の刻やさし 瞳のみとなり病みゐし少女 永眠(ねむ)るべく瞳を閉ざしたる夜を帰るも 脈細り少女ほろびしかば 春の硝子にも映らずなりて 吾につれそへり 紋白蝶 死にし少女のなか漂ふに ゆふひの蘂…

こみちをゆけば ちひろ美術館・東京

ちひろ美術館・東京 wiki いわさきちひろ ほど近くに住んでもう何年になるでしょう 近くに居れば、いつでも行ける と、たかをくくり 新青梅街道沿いの案内板を見るたびに 季節のいい時に と、思っていたところ ひとえ櫻のはなびらが石神井川に流れるうららか…

痛 覚

かれこれ、ふた月以上も間を空けてしまった、、、日記 記したいことは、多々あれど 怠惰もあいまって 季節は廻り 緑萌ゆ 五月 になりました 雛の節句も間もない或る朝 目覚めると、、、、 ぐれごーる・ざむざ君よろしく 毒蟲に とはゆかないものの 手が、、…

玻 璃

“Fragile” -Sting- Perhaps this final act was meant To clinch a lifetime’s argument That nothing comes from violence and nothing ever could For all those born beneath an angry star Lest we forget how fragile we are On and on the rain will f…

節 会

水仙月の四日 も過ぎて 外気は、まだまだ冷たく感じますが 急に酒宴や会食の予定が入ってきたのは やはり 光の春 春待ち気分 の証でしょう 先日は友人のお誘いで 吉祥寺 meg に初めて行く機会に恵まれました。 吉祥寺通のJAZZおぢさまなら知らない人は居ない…

滋 雨

. 事務は 少しの誤りも停滞もなく 塵もたまらず ひそやかに 進行しつづけた。 三十年。 永年勤続表彰式の席上。 雇主の長々しい賛辞を受けていた 従業員の中の一人が 蒼白な顔で 突然 叫んだ。 ――諸君! 魂のはなしをしましょう 魂のはなしを! なんという長…