もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

ブック

7年ぶりの長編 発売前に重版だという新刊本『騎士団長殺し』を想う

都内のきさらぎ2月は、中・高・大学の入学試験が真っ盛りです。 既に合否が判明した親たちでしょう、スーパーの売り場にカートを置いたまま 「おめでとう」合戦の長話に興じる母親たちを垣間見ますが、他の方の買い物の邪魔にならぬよう周囲へのお気遣いも…

紙魚の迷宮 その迷路の出口は、入り口でもある

神保町古書街 通り抜け 地下鉄東西線を九段下で降り、首都高下の河の澱みを見るたび想い出すのは、ここが通学路でもあった学生時代の懐かしい時間です。時代は好景気に向かう中、生来の性格ゆえか?華やかに過ごす事は気恥ずかしく、恋愛をしても自らを解放…

『イメージの裏側』フェデリコ・ゼーリ

大橋喜之訳 八坂書房 絵画に託された寓意・隠された真意を探る ゼーリ教授のイタリア美術解読の講演補綴本。 訳者は羅馬居住十数年が過ぎた奇人とあらば、その邦語感覚も美しく凍結してきたと謂えよう。 イタリア中世絵画・修復等ご興味ある御諸兄姉方 まず…

日夏耿之介 詩集

日夏耿之介全集 第一巻 河出書房新社1973 装画:長谷川潔 装本:杉浦康平・辻修平 * 轉身の頌 * 黒衣聖母 * 黄眠帖 * 咒 文 * 拾遺篇 日夏耿之介(1890~1971) 芥川龍之介・萩原朔太郎らと親交。堀口大学・佐藤春夫・西条八十・画家の長谷川潔・石井柏亭・永…