もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

アート

五部浄像(八部衆像のうち)興福寺(奈良)

天平前期の脱活乾漆像 国宝:八部衆立像のうちの一體。 失われた体躯の為か 阿修羅の陰に潜む としはもゆかぬ少年のかんばせ 何をこらえる瞳なのだろう 涙をさしぐむ 一途な ひとみ 凛 と結ばれた唇 次々に知りえてゆく こみあげる おもひ を 無言歌で奏でる…

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン派『ある男の肖像』

東京国立西洋美術館長であられた前川誠郎氏がかつて美術誌「みづゑ 1984 №930」にて紹介された館蔵品。 1430年代のロヒ-ル作と謂われるにもかかわらず疑いを表明する論者もいるという。 ウェイデン Rogier van der Weyden (1399/1400-64) は、ロベルト・カン…

柄澤 齊展ー宙空の輪舞

栃木県立美術館 2006年7月16日(日)~9月3日(日) http://www.art.pref.tochigi.jp/jp/... その独逸語の先生は娘の名前を 梓 とした。 梓弓(あずさゆみ)… 遠く万葉の時代から梓の樹には霊性が宿り 梓の樹で作られた弓弦を打ち鳴らして神霊・生き霊・死霊…

『 動植綵絵 』 伊藤若冲

8×10 大判退色気味のカラーポジフィルム ここに収められていた二幅ずつの絵画 多くの鶏、、 個人的趣向で鶏が大嫌いな者にとって それは醜悪と憎悪のきわみ ぬばたまに黒耀変化する羽 鱗状肉塊トサカにうづもれた妖しい眼光 するどく鋭角に突き出る鱗状蹴…

横尾龍彦作品集 深夜叢書

エクリチュール叢書3 シュタイナーに傾倒する横尾氏の現在の作は 形を超えた抽象に赴いた。 …眞珠母の夢… ミキモトギャラリーで個展をされていた頃 神話等をテーマとして 眞珠を多くモチーフにしたこの頃の具象作品に魅かれる。 相澤啓三・春日井建・出口裕…