神無月の終わり ゆき過ぎる嵐の晩 風に弄られるだろう丈高い薔薇の蕾を斬り落とし 部屋に活ければ 堅くとぢられたように見えたそれは 翌朝の光を得 芳香とともにゆるやかにほころびはじめた。 * なにやらあわただしく過ぎたこの10月 月初めには 軽い脳梗塞で…
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