もえぎの日録

関心空間(2016.10.31閉鎖)から移行 日記とキーワードが混在しています 移ろう日々のことなどを記します

羽 繕

真夏日の日差しに 色濃く茂った葉叢の中を

巣立ったばかりの雛鳥たちが 

慣れない飛翔で 声高らかに鳴く姿を見かけます

 羽 繕の画像

うんがぁ~のハシブト・ムクドリヒヨドリシジュウカラ・スズメ

時折オナガの幼鳥も混じり 子どもの声はどこか特徴的で 

いち早く危険を察知した親が 遠からず寄り添いながら見守る姿がいじらしい

 

さて

5月は恒例のごとく慌ただしく過ぎ 水無月朔日となりました

 

相も変わらず アウフヘーベン無きTELをよこす姉は 間もなく還暦

婚姻35年に渡り 年に3度はリコンリコン「今度こそ本当にリコンだから…」と毎度の科白

お馴染みの慣例で4・5日経てば何も無かったようにケロリの日常と決まってますから

またか、、、と 心配するのも馬鹿馬鹿しく そうとなれば こちらはまともに請け合うのを辞め 

法的事務手続き 金銭分割の具体例 転居一切など 聞きかじりの対処の詳細を話し

ネット検索でもかければ 情報はゴッソリ出てくること間違いなし と オススメ 

現実の面倒を知り驚いたのか?(この人は面倒が大嫌い)急におとなしくなってTELが途絶え、、、の繰り返し やれやれ

 

この手の話は 第3者としては 夫婦片方に偏向するきらいが客観性を見失う鍵になるので要注意です

父の病臥から葬儀 その後のもろもろの手続きで ここ3年ほど義兄と話す機会が増え

彼は姉が言うほどの悪人ではなく どちらかと言えば口下手の小心者 家で飲酒後に 姉への放言暴言は確かにあるようで

 酒癖が悪い というのが 甥・姪 2人の子どもの共通評価 

放言に取り合わなければ離婚騒ぎもスル~出来るという 成人し社会に出た子どもたちが言うのですから信じてもよいでしょう

義兄は 老父母たちの医療費控除のエクセル表も毎年キッチリ作成(専業主婦の姉は一度もやったことが無い)

手先が器用で日用品のDIYはプロ並み 裁縫も得意で ボタン着けは父ばかり、、と姪の言(笑

彼女は父親と仲良しで 子どもの頃からこの春まで 2人で泊まりがけの旅行を何度もしているといいますから

義兄が 姉が言うほどの悪人でないのは確かです、、、この夫婦は 性格の不一致 という言い方が妥当でしょうか?

要するに姉側にも被害者意識の強い直情感情表出の問題があるのは否めない(子ども2人の言)

 

で 今春の離婚騒動はいつになく長引き あれ?還暦の本気モード?と わたしもひるみましたが この騒ぎはまた 小説よりも奇なる現実がやってきたことで落ち着くことに

 

幸不幸はあざなえる縄のごと 

満24歳の姪に 重篤な病が見つかり 急遽今月手術が決まりました

一人で行った大学病院の検査後に 告知を独りで聞いたといいます

帰りに立ち寄った実家で 母(彼女の祖母)に 心配をかけないよう気遣いながら報告したらしく

母は 「N子(姉)より あの子(姪)のほうが大人だね、、」と ぼそり

 同居はせずとも祖父母に可愛がられて育った姪は たぶん わたしたち実の娘2人よりも祖父母を深く想い

今も ことある毎に実家に立ち寄り 独り暮らしの母の様子をみてくれます 

父(彼女の祖父)の最期の40日間の泊まり込み異常看護でも

時間に余裕のあった若い彼女が率先し宿泊してくれました

危篤時も 家族の到着が間に合わず 居合わせた彼女がひとりで看取ったかたちになりました

 

八百万のかみさまたちは どんな采配で ことを決められるのか?

姉夫婦の鞘が 姪の病がきっかけで納められても 彼女の病自体が治らねば 何も始まらない、、

実家の家系には稀な 明るく元気でフットワークの好い姪の試練に

わたしに 何ができるのか?

手術まで 検査が続き 体力も消耗することでしょう

好きなお菓子でも贈りましょう

空に向かって 手術の成功を祈る日々です。

 羽 繕の画像

画像上 Molly Drake Nick Drakeの母 古風なメロディが心地好い

薫 風

つつぬけの天のふかみのあさみどり

     われらはひくく ひと恋わたる  村木道彦

一週間ほど前からいち早く咲き始めた今年の薔薇は

昨年の「バラとガーデニングショー」で迷った挙句に購入したバロン・ジロー・ド・ラン 

(Baron Girod de l'Ain HP;ハイブリットパーペチュアル 1897年フランス C;クライミングローズ)

仔鹿園の名を附したその小さな店は 

成長も早く育て易いという群舞(ぐんまい)・群星(ぐんせい)トゲ無し小花のつる薔薇が大人気で

透明感ある淡色花の鈴なりの姿に見惚れていると おや?新苗ながら3つの蕾を着けたバロン(以前から興味を持っていた)が棚の隅に並んでいる

台木から伸びた新枝が弱弱しいものの ほころんだ一輪の強香に魅了され

話しかけられた同年代と思しき親子連れの「うどんこ病との闘いに勝てば 花と香りは素晴らしいですよ」に逡巡するも

では ひとつ挑んでみようじゃないの と 意を決し お持ち帰り…

ひと月経ぬ内 台木に白いもの(うどんこ病)が見え始め それは次第に上に移り 夏が越せるか心配の種になりました

仕方なく数回の液剤散布 秋には古葉の付け根から冬芽が見え

冬至が過ぎ 雛節句が終わると 赤い冬芽からきみどりの新芽が勢いよく伸びて蕾も顔を出してひと安心

ところがこの3月4月は雨が多く またもうどんこ病が蔓延し それは強健なER(イングリッシュローズ)や かおりかざり(和薔薇)まで伝染…

持ち運べる大きさの かおりかざり は隔離して東のベランダに移動、、 これも無事に 昨日 開花となりました

村田晴夫氏の本に出逢い「つる性薔薇は前年に伸びた枝に花芽を着ける」と学習して

ロンサール;Pierre de Ronsardはその対処をしたところ 今年は 手に入れてから最多数の蕾を着けました

が 毎年毎年 伸び放題にするわけにはいきませんから どの枝を残し樹形を整えるかが腕の見せどころとなるわけです

どんなに切り詰めても強健なシュラブ樹形のER(イングリッシュローズ)ゴールデンセレブレーションは 冬に3mから70㎝まで強剪定したのに

土替の効力なのか?シュラブの特徴通り また2m近くまで成長し 蕾を着けた新枝が 春の嵐で数本折れました

地植えで育てられる環境があれば別ですが たとえ地植えであったとしても5年10年と長く育てるのであれば

まずは樹形を知り 成長の特徴を掴むと その後の長い時間の手入れが 花季に効果的に現れ 喜びもひとしおになることでしょう

また 他の植物との兼ね合いやガーデンデザイン みどりのトータルバランスの基本にも繋がります

シュラブのERは 切り花には向かず 切り花には直立に咲く 木立性の樹形 の花を選ぶ事が好ましいのです

つまりERの多くはシュラブの特性があるので 庭植え(地植え)向き

もちろん わが家のように鉢でも容易に育てられますが 支柱やオベリスクの必要性があり 

成長が激しい品種は根詰まりし易いので 2~3年ごとの鉢替えや剪定は必須となります

好みの花を見つけたら、まず樹形を知り、成長の特徴を知り、その特性に沿った愛情を注ぐのが一番なのでしょう

バロンは 正直 手がかかります

が この花の香りとうつろう色姿の魅力に惹かれ 来歴を調べつつ 

交配の親を辿るうちに 日本にもハマナスに似た タカネバラ(タカネイバラ);Rosa nipponensis という固有種があるのを知りました

クレオパトラの時代から香りと花容で人を魅了し 現在まで品種改良と交配が繰り返されている薔薇に魅せられていると

大元となった薔薇に興味が湧き 逞しく野山に生きる野生種や原種にも惹かれ 

自然の中で その姿に出逢いたいと思うこの頃です。

画像はバロン 花弁縁に白い輪郭を持ち強香と移ろう色が特徴

薫 風の画像

葉 隠

世の中は 先週末あたりからゴールデンウィークモードか?

吉祥寺の街にはそんな幟旗がはためいていました

窓を開け放したゆうぐれ時 あれはトラツグミの囀り? と想える 

あまり上手いとは言い難い口笛のような音が響き

どこぞの暗い草叢に この鳥が潜んでいるのかもしれず 音のやってくる方角に耳そばだてれば 

おや? 近くの公園辺り 薄闇でぶらんこを揺らす人の気配がある

どうやら ぶらんこの金属の擦れ具合が まるで トラツグミ声、、 

一週間ですっかり色を増した新緑の欅の天辺で カワラヒワ が キリキリコロコロ

一昨日から アオスジアゲハ も すばしこくスクランブルを繰り返し

夕方には クビキリギス も ジ~ジ~ジ~ すっかり初夏の光です

さてさて 昨年から自治会活動のお手伝いをするようになった関係で 新しい知人も増え

年長者や同世代の話を聞く機会(会合を含めた茶話会など)が定期的にあります

先日の総会では 若い世代の方たちの参加が乏しいため どうしても8割を占める70歳以上の敬老寄りの活動に主体が置かれ

それはそれでいいとしても 現在の実社会を支える多忙な若い世代の意見も取り込まないと先細りになるのでは、、と発言し

具体策として 活動報告と防災対策を主軸にしたツイッターの開設を提案し 賛同も得たのですが

大学の先生をしていて(過去形かも)著作もある70歳の会長さん(女性ゴッドマザー風)が いまひとつ乗り気ではない

たぶん 現在のボランティア活動以上の面倒を背負込む事への不安と リスク管理の問題など

責任負担増を懸念していらっしゃるようす

近々に個人的に話を詰めることになり 企画書でも作るかなぁ~という進捗になりました(汗

アクセスデータを抜かれたりする事もあるようですが

発信主体のツールであり 実質コミュニケーションは会って話す関係性なのだから

無駄に恐れるリスクは少ないように思うのです

実家のある街の自治会も 

戦前から住む居住者が 息子に代替わりすると 退会した といった話も聞き

時代と共に様相が変化しているのが現実です

あまり肩に力を入れず ぬる~い感じで自分に出来ること と思ってますが

はてさて どうなることやら、、、。 

葉 隠の画像

来 燕

燕の声を聴いたのは 2週間ほど前になるでしょうか?

五月の気温かと思えば  今日は真冬に逆戻りの雪混じり

行ったり来たりの季節の中で

都内の櫻の見ごろは先週前半で 週末にはほぼ終わり

これからは 八王子・多摩方面の丘陵地の遅咲き品種や八重櫻が楽しみです

   しづこころなく はなのちるらむ とは よく言ったもの

 例年 櫻の季がやってくると 久しぶりの友人たちから次々に連絡が入り

今年も 東の窓下には立派な櫻(画像下)が臨めるのに

花に誘われ ちょこちょこお出かけしました 

お喋りにも花が咲いて 情報量も多くなります

 

そんな中

年度始めに知った マイナンバー制度

 この秋 10月には通知され  国民総背番号で 揺りかごから墓場まで 

キッチリ税金取り立てまっせ~制度 とでも改名すればもっと分かり易いのに、、

既存の住基カードは「有効期限まで利用」でき あとは破棄すべし、ということか?

  「図書館利用や印鑑登録証など、地方公共団体が条例で定めるサービスにも利用」

   ↑ いちばん利用頻度が高いのは ひとまずコレになりそうかな?

 説明では利便性ばかり強調され デメリット表記が無いのが一番の不安材料です

 単純に言えば、総背番号の情報が改ざんされたら どうなるの?

存在も抹殺できるのでは? そういうことにもなりかねない、、、

 

つい先日 東京外環道で追い越し車線を2キロ以上走行という違反で 覆面パトに追跡され捕まえられてしまいました 

 安全地帯に連行され 説明を受けても この違反が理解できず ぽか~ん、、

 1点減点の切符を切られ 母印認証させられました

 日記を辿れば、10年前の2点減点の記録も蘇り 不満再燃

 個人情報にはこの履歴もちゃんとあり おまわりさんに パト内で再認させられました

 なにかと いろいろ 管理される時代に突入してゆくわけです

 つまらぬ心配が杞憂であれば と 祈ります。

来 燕の画像

 小金井公園 さくら大木 2015.03.30

陽 光

Tobias Wilden  ネタもとは 例によって 西荻の雨Qさん 久しぶりに覗いたら 実店舗は移転のため閉店中 今はweb店舗のみのようです さて 若きトビアス君のアルバムは昨夏から出ていたようで 気がつきませんでした ジャケットはご自身撮影の画像だそうで 清々しい ミニマルサウンド? ドビュッシーラヴェル・サティも入ってる感ありあり ピアノ曲 も Youtubeにアップしてますが これはちょっと まだ途上中かな? ギター曲は やわらかな春から夏の陽光が遠くをてらし出す煌めきのよう 櫻吹雪が舞う中  こんな音楽をたずさえて歩くのも ひとつの贅沢な時間です  Silhouettes   A Path To Open Air   Daybreak  陽 光の画像

芽 吹

 午前2時 子どものことや 家のこと   

ずいぶん前の朝日川柳で見かけたものです

上手く言い当てていて 事あるごとに浮かびます

年度末は節目の時期で  落ち着かないことも多々あって

胃も ちりちり 寝返りばかりで ぼんやりとむかえる朝

せっかくの暖かさ

気分転換に こ一時間ばかり 久しぶりに早朝ウォーキングに出かけると

レンギョウミモザ・白木蓮が咲き出して

沈丁花の馨が漂う中 下草には春の野の花(画像中オドリコソウ?・オオイヌノフグリ)も見られました

越冬組のテントウムシカメムシが小さなベランダをよたよたと

植物の伸長も著しく

5月に咲くはずの薔薇の冬芽は 1月の終わり頃から既に膨らみ始め  

つる性薔薇は 花芽も出てきたような勢いで このまま行けば 4月に咲いてしまうかも

昨夏は 家を空けた間に 長年育てたミニ薔薇が3鉢 駄目になり

鉢を減らす機会にしようとも思いましたが 

秋の終わり 小山内健さんのローズレッスン会場で 京阪園芸から発売されている 和薔薇 と再会してしまい

つい 注文依頼、、、

バロン・ジロード・ラン  かおりかざり  を 新に向かえた春 

ガリカローズのバロン(画像下)は 忠告通り 既に冬からうどんこ病が始まり これから格闘の日々が待っています

いろいろと

どうなることやら の毎日ですが いろいろのひとつの糸口が見つかり

ちょっとだけ こころが軽くなりました

彼岸の入 季節だけが 春 ですね。

芽 吹の画像

芽 吹の画像

芽 吹の画像

旬 菜

節句も過ぎ

ひと雨ごとに 階段を上がるようにやってくる春です

菜の花の青味もお手頃な路地ものが出回り 

先日はアオヤギと菜の花を ぬた で向付にして食卓に出すと

  ぬた って 何?

と 言うが早いか 息子はスマホ検索開始。。汗

春は苦味からと言いますが かつては避けていたこの苦味を今は好んで食すようになり

 ぬた 好きも 大人の味を知った嗜好の変化でありましょうか?

変化といえば 2月半ば

姉の好きなピアニスト 小山実稚恵さんのリサイタルが近くのホールで開かれたため

昨秋にチケット予約し 2人で楽しみに伺いました

父が病床の半年は 姉はコンサートに行くのも控え

やむなく友人に譲った演奏会チケットの話は 何度も何度も聞かされましたが 

ストレスを溜めて病人と応対するくらいなら 行ったほうが良かったのではないか、、? 

実際 父の死の二日前にサロンコンサートに行ってしまったわたしは思うのです

いろいろな考え方があり 姉とは立場も違い 違う時間を生きてしまった感は否めませんが 

長女というのは 次女のわたしには分からない重い荷を背負っているのかもしれません

 

さて 前回 小山さんのリサイタルに伺ったのは 三年前

精力的に活動される同世代のピアニストというだけでも 素人のわたしには刺激的です

今回は30周年記念のひとつ シューベルト 即興曲 142-2 90-3 90-4 142-3 と バッハ/ブゾーニ シャコンヌ が愉しみでした

シューベルト即興曲 142-2 D935 90-3 D899 90-4 D899 142-3 D935

J.Sバッハ/ブゾーニ シャコンヌ

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リスト 愛の夢 第3番    巡礼の年 第3年より「エステ荘の噴水」

ドビュッシー 喜びの島

ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21より 第2楽章ラルゲット(ピアノソロ版)

ショパン アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネース作品22

アンコール

ショパン マズルカ作品67-4

ショパン 英雄ポロネーズ

  

いつも たおやか なイメージの小山さんは

相変わらずの柔和な笑顔で楚々と登場し  意に反して力強い演奏をされる方なのですが

はじめのシューベルト即興曲Youtubeブレンデル風に弾かれると思いきや

静かに繊細に 息を凝らすようにはじまり 歌うような旋律部分は 肩を揺らして聞き入る方が複数いらっしゃる

ついつい ツラれてしまいました

前半の山 彼女の本領発揮である シャコンヌ は ドラマティックで素晴らしい演奏でした

音の振動がこころに響いて 終了後 ついCD購入の列に並びましたが

この日の演奏は 録音CDとはまた違ったもので やはりこの日の演奏はこの日のもの

3年前に聴いたショパンラフマニノフ中心のプログラムでは 自分の思い描いた抑揚と違う演奏が少々あって

むぅ~こうした演奏もあるのだと、、たぶん こちらの理解力の不足でしょうが引っかかりがありました

同じ演奏家でも 長年のうちには随分と変化したり 実験的なテンポがあったり

またライヴは 一期一会の舞台であるのだから 折々の手法もあるのかもしれず 

今回の内容は シャコンヌの頂上にむけて組み上げられた 素晴らしい時間をいただいたという感想です

ファンサイトを見ると コアなファンの方々が詳細にレポートされていて感心します

みなさんそれぞれに魅了された楽曲が違うので また面白いものですね

今年は30周年記念の年で スケジュールを見るとご多忙で驚きますが

また機会あらば演奏会に足を運びたいです。

画像はWebより転載

旬 菜の画像

旬 菜の画像

旬 菜の画像